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2020年8月21日金曜日

輸送機関として

Twitterでは短く呟いたことをこちらでも少し。


34月はCOVIT-19感染拡大を受けた各国の空港閉鎖措置などで

日本発着の国際便の運航が縮小したことによる混乱がありましたが、

カタール航空が近隣諸国やアフリカの邦人帰国の生命線として活躍しました。

 

2月は中国便運休により日本経由でアフリカ大陸から

中国籍の方々が大移動していたということは以前のblog記事に書きました。

旅客輸送だけでなく、貨物便や貨物のみを搭載した旅客機を運航して

必要物資の輸送を継続するなどサービス拡大していたそうです。

それが落ち着いた7月以降は離職する者が母国に帰る姿が多くなったと聞きました。


エコノミークラス(EY)だけでなくビジネスクラス(C)の利用が可能なこともあって

有償座席利用率が低い中、空席でないということはそういうことなんですよね。

  

先に記述したアフリカ諸国に居を構えていた日本人の方々には

急ぎ帰国便に飛び乗って後処理が出来ずじまいだと嘆いていらっしゃったことでしょう。

突然の出来事に誰もが戸惑い、その時々で最善を尽くしているのだと思います。


大よそすべての離職者は

「この数年、本当に楽しかった」

「よい経験ができた」

そんな風に話しているそうなので、それが真実なんだろうと感じました。




「またどこかで会いましょう!」


この言葉とともに、わたしたちもそれぞれ現実を生きなければなりませんね。



Skywards

2020年8月13日木曜日

コロナ禍の入社・訓練状況 その後②

昨日は8月12日。

毎年お盆の時期であり多くの航空関係者には死者の霊を慰めることは難しく、

行きかう旅客に無事を祈ることしかできなかったりします。

今年は事情が異なりフライトそのものがなかったり、時間的余裕もあって、

立ち止まって空の安全についてじっくりと考えたとの声を耳にしました。

もちろんフライト毎にブリーフィングがあり、安全に妥協しないよう

確認し合っているのですが日常に溶け込んでしまうこともあるのです。


TJD-1・5・6・8と訓練を終えた元スクール生も

訓練中のTJD-9・10の元スクール生も、社員になって初めて迎えた日。

安全啓発センタ―が教えてくれるものは沢山あれど

35年前の出来事を被害者側であれ加害者側であれ、

経験した人ほど簡単にそれを口にはできない。

それほど誰もが傷ついたのですよ・・・


だからこそ絶対に忘れてはいけないことなのだと

胸に刻むということをしてほしいと願ってやみません。


「二度と繰り返さない」安全の誓い


今でも新入社員が遺品を前に倒れてしまったり、

一般の中には気分が優れないと退室される方もいらっしゃりするので

行かれるのであれば無理されずお過ごしになればと思います。

※現在は予約を受け付けていません


現役の時はこの日に乗務する機会に恵まれました。

何事もなく目的地に到着できたことに、いつも以上に、

感謝の気持ちを感じたものです。

コロナ禍では毎週のようにプロシージャ―が変わって

ラインアウトしたばかりの新人には過酷ですが

日々の業務を作業にしないように努めてもらいたいと

応援メールを送っています。


その後、訓練は滞りなく進んでいるとのことです。

新しいスクール生を迎え先輩からのメッセージをお伝えするところです。

志望者の皆さんも罹患しないようにうがい手洗いの徹底をし、

心身ともに健康なままで次の採用に挑戦できるよう

少しずつ前に進みましょう。



Skywards

2020年6月28日日曜日

コロナ禍の入社・訓練状況 その後①

一ケ月以上、ご無沙汰しております。

春先から大学の授業(Zoom)準備に追われて、
春からは自己研鑽の学びに時間を費やす日々でした。
慣れから段取りもよくなったり対面授業も徐々に戻ったりと
少し余裕ができました。

皆さんは「新しい生活様式」は自分の中に取り込めていますか?

保育所や幼稚園の児童もマスクの息苦しさと大切さを学んで、
小中高の生徒たちもお家での勉強の仕方を工夫して、
社会人はリモートワークの可能性を模索して、
人生の余暇を楽しむ世代の方々は楽しみを後回しにして。

エッセンシャルワーカーは矛盾の中に放り込まれて
それでも耐えなければならなくて・・・

感染したしない、あまたある立場に言及できませんが、
それぞれがコロナ禍で鍛えられています。


今春JALに入社した元スクール生はOJTに飛び立ちました。
3月後半の感染拡大中に細心の注意を払って入寮し、
約2ヶ月の訓練中断をはさんでようやくこの時期になったのです。
感染防止の手順があり、それを遂行しながら乗務をするわけですが、
彼女にとってはこれまでと何が違うかわからないままなことが気になります。

コロナ以前の、元に戻ることはないと考えるとそれでよいのかもしれません。
業界の先輩としては複雑な気持ちにもなりますが、
なによりもこの時期にご利用になるお客さまが抱えていらっしゃる
想いにそっと寄り添えるような客室乗務員になって欲しいと願っています。

たった2年弱のつき合いのスクール講師に対して
折に触れて報告してくれるようなお嬢さんですから
ラインアウトしてグンと大人の女性に成長してくれるはずです。

会社は月に4本(週1便)、新人優先のスケジュールを組んでいるのは
未来を見据えてのことでしょう。
先輩社員はというと月100時間に届こうかというスケジュールをこなし
不平不満も手当で満たされそれなりにボーナスも得ていたわけですが、
ようやく月1本、忘れない程度(申し訳程度)しか飛べないようです。
ワークシェアリングに同意しなければ解雇もあり得る状況なので
受け入れざる負えません。
独り暮らしを謳歌していた人にはに影を落としているのは
SNSの荒れ具合からもわかりました。
(いろいろあったと聞いています・・・)

志望者の皆さんはどの立場どの視点で捉えますか?
ご自身の選択に後悔のないよう毎日を過ごしましょう。



次回は「コロナ禍の入社・訓練状況 その後②」を展開します。



Skywards





2020年5月13日水曜日

コロナ禍の入社・訓練状況

気持ちが沈みがちですが、過度に楽観視するのも違うかと感じます。
あるエアラインスクールが必死になって生徒を獲得しようとしているのには
疑問を持つという話になったので、お伝えできる現状を少し書きます。

世界のエアラインの50%(統廃合)がなくなる可能性があるため、
FSC・LCCのいずれも規模縮小は避けて通れない道です。

残念ながら外資系エアラインでは一次解雇が始まっています。
現段階では希望退職者を募ったり、
入社直後のトレーニーから帰国手配が進められていたり・・・
各社どの層が対象になるか戦々恐々のようですが、
これは会社の考え方によるところですから不安に駆られて当然です。

シニョリティー(ベースド プロモーション)の高い順または低い順、
成績や貢献度など様々なため、予測がつきません。
噂が噂を呼んで、何が本当なのかわからないといった声が聞こえます。
しかしCOVIT-19 については”withコロナ”が標語になりつつあるように
長期戦だということは明確です。

スイスが9.11テロ事件のあと再就職しやすいからといった理由で
働き盛りや若手社員から解雇となったときには誰もが驚きを隠れませんでした。
一般的に給料の高い人を残す選択肢は少ないということです。
(もちろん経験が必須なことからバランスは図られます)

国の事情にもよります。ユナイテッドは本国各地のベース(拠点)を守り、
世界のベースを閉鎖するという判断がなされたため、
外地の誰もが失職となり退職手続きが容易ではなかったということもありました。
リストラを避けレイオフになったとしても呼び戻される可能性が低いと判断した人は
転職をして業界を去ったり、数年間、様子を見て戻ったりと道が分かれました。

リーマンショック以上の経済打撃であり、「1年で回復という期待は持てない」
と経営者の多くは覚悟をしています。
それはカタールCEOのメッセージからも読み取れます。
(各社社員にレターを送信していて個性も見えます)


日本はというと、ANAの一時帰休にあるように
雇用を維持しながらなんとか経営し続ける方向性

JAL3月入社の初期訓練は43日に発熱者を確認した段階で中断の決定がなされ、
4月入社も入社式のみ出勤し、以降は在宅勤務に切り替え継続とのことです。
同様に緊急事態宣言を受けANAANA WINGSエアージャパン
ABBでの訓練中断や5月入社以降は1ヶ月半ほど入社日が再設定され、
JTAジェットスターは入社日未定と聞いています。
Peachは地元の大阪泉佐野市から政府が配布する10万円の特別定額給付金の
確認業務を受託し、518日から客室乗務員の訓練生を中心に
確認業務にあたらせるようです。
本意ではないかもしれませんが、雇用してもらえるだけでありがたいでしょう。
また帰属意識は持てるのでモチベーション維持には一定の効果も見込めるため、
会社側の工夫のひとつとも言えます。
(医療機関のサポートは賛否両論がありますしね)


ANA系のGS早期入社組は、ラインアウトした直後に在宅勤務に切り替わり、
現場経験が少ないまま再開を待っています。
このように手元にマニュアルや資料があった場合はイメージトレーニングが
どうにか可能かとは思いますが、訓練が開始していない段階では
モックアップや実機で体感していないので知識だけでは理解が深まらず、
自分との闘いの日々でしょう。
教官との面談があるようですが、初めての一人暮らしであったり
何事も不慣れなので元スクール生にはフォローできるような態勢でいます。
SkypeZoomでは顔が見えるコミュニケーションなので少しでも
不安の払しょくになればと。
もちろん砂漠で孤独に過ごす現役も・・・

イベントリスクが高い業界であることは確かです。
このような状況下、飛べなくなるとお給料は雀の涙です。
しかし先輩方がつないできてくれたものを継承する
後輩にあたる皆さんには諦めることなく、
大空に羽ばたいてもらいたいと心から願い、応援したいと思っています。

日本底力に、
ANAの「鍛えられた翼は強い」に期待して、

STAY HOME


Skywards

2020年2月24日月曜日

機内環境 ① HEPAフィルター

名古屋の高速料金所だけでなくJR東日本の駅職員も
感染したとのニュースが流れています。
移動する予定があると気になりますよね。

そこでさっそくいただきましたご質問に補足をします。


Q. 航空機内の空気循環はどうなの?

外気の取り込みをするコンプレッサーにより圧縮した空気を作り、
燃焼室で燃料と混合し断続的に燃焼させる構造です。

このコンプレッサーで作られた一部の圧縮空気をエアコンシステムに送り、
このエアコンシステム内でさらに空気が冷却され、
機内に送風される仕組みとなっています。



Q. HEPAフィルターって?

High Efficiency Particulate Air Filter の略です。
空気中の菌や塵埃などを取り除き、清浄空気にする目的で使用する
エアフィルターの一種です。
手術室や無菌室、精密機器の製造などのクリーンルームの
メインフィルターとして、また家電では空気清浄機に用いられています。

客室には空気感染や飛沫感染を抑止する働きをもった換気システムがあり
HEPAフィルターを通った空気が座席の上の通気口(Air vent)から
座席の下へと垂直に循環するので全体には蔓延しないということです。
3分間で50%の空気が入れ替わり続けているので以外にもこもってはいません。

もちろん全くリスクがないと言えば嘘になり、
左右や後ろの位置に座る人がくしゃみや咳をした場合には
飛沫を浴びる可能性が高くなります。

以下に詳しく記載されています。

渡航医学のABC その4 航空機と新型インフルエンザ



クルーズ船内での異常とも言える感染率の高さは、
空調換気システムか衛生汚水などの雑排水や排水システムを
通じたものではないかと専門家も推察しています。

SARSの蔓延事例(香港の高層住宅アイガーデン)から
外気室内空気の熱交換をする熱交換器のバイパスダンパーを開けて
熱交換器の使用を中止するなど、停泊中にも対策がなされているかもしれません。


プリンセス・クルーズのHPによると
--------------------------------------------------------------------------------------
ダイヤモンド・プリンセスのクリーニングおよび消毒にあたり、
世界最高技術を有する企業を世界中から募集
2020223日付)
---------------------------------------------------------------------------------------
とありますので、フィルターを廃棄交換はもちろんのこと排水のAir ventを含めて
船内を徹底消毒して復帰させるということでしょう。



もしこの時期に航空機にご搭乗になるのであれば、
自宅を出る時からマスクを正しく着用するだけでなく
機内では頭上のAir ventを全開して自分に風をあてることをおすすめします。
当然、寒さを感じるので羽織るものを用意しましょう。
目も乾きますので眼鏡やアイマスクがあれば少し楽かもしれません。

シートベルト着用のサイン点灯中は化粧室に立つことが難しかったり、
揺れでコンパートメントや壁、座席に手をかけることが多いので、
ミニサイズのハンドサニターがあれば、なお安心ですね。

最も感染の危険があるのは化粧室と言われていますので
短距離路線であれば使用しないようにしたいですね。
(公衆トイレ全般ですが・・・)

そのような準備だけでなく、体調不良を申し出る乗客がいれば
機内待機2時間など密室に留まらざるを得ないこともあるので
余裕を持って行動したいですね。

「機内が寒い風を止めてくれ」、「いつになったら降機できるのか」
と言った苦情は事情が事情なだけに限りなく少なくなっているようです。
公共交通機関として麻痺状態にならないよう仕事をしている人がいる、
移動ができる、ということを心に留めておきたいものです。





Skywards




インバウンド・アウトバウンド

連休なのに気分は憂鬱ですよね。

天皇誕生日の祝日ですが専門家ら感染防止策を議論がなされていて
政府は明日25日にも方針公表へと報道されています。

2019ー2021 内外経済見通し


仕事柄このようなレポートに目を通していますが、
エアライン業界を案じる一般人の思うことを少し。 

インバウンドとは、近年、外国人が訪れる国内旅行のことを指しますが
原義は「外から中へ入る、内向きの」の意味の形容詞で
対義語はアウトバウンドですね。

行政の対策として「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2002」に従い
その年からビジット・ジャパン・キャンペーンを始め、
インバウンド消費は日本経済に大きな影響を与えるまでになりました。

2003年にSARSを経験している台湾や香港、
2012年にMERSを経験しているイギリスや中東各国などに比べ
国内感染者が確認されなかった日本では
新型コロナウイルス(以下COVIT-19)に対する危機感が違います。
中華圏の大型連休には日本への旅行者が何倍にも増えていて
春節前に「武漢肺炎(Wuhan coronavirus)」が顕在化していたにもかかわらず、
書き入れ時と経済を優先させ、楽観視したことは
後に検証してもらいたいところです。


現時点では国際線の航空機や船舶で本国に向かう
濃厚接触者の動向が気がかりです。

アメリカ国務省は131日には自国民の中国への渡航を禁止、
また、大統領令によりアメリカ入国前14日以内に
中国(香港とマカオの特別自治区を除く)への
滞在歴のある人間の入国を禁止しています。
他国も中国本土からの入国(本国人、永住者と家族、Crew以外※※)は
受け入れないと発表していたり、中国発のトランジット客も禁止としています。

※※入国拒否し、Long Haul(長距離路線)の直後にDH(デッドヘッド=非番)強制帰国させる国も

日本やタイなどが寄港を拒んだクルーズ船のウエステルダム号について、
船に残ったり下船後に首都プノンペンに滞在したりしていた乗客全員から
ウイルスは検出されなかったとの報を受け、それぞれ帰国の途に。
なかでもアメリカ大陸の方々はANAのカンボジア線、
22日着のNH818/UA8009コマーシャル便を利用し、
経由地である成田のラウンジでくつろいでいらっしゃったとのことです。
(その行動を批判しているのではありません)

commercial とは商業の、通商の、 工業用の、業務用の、営利的な、営利本位の、もうけ主義の意

出入国在留管理庁は16日にクルーズ船ウエステルダム号を
下船した外国人についても入国拒否、それは、
出入国管理法第5条第114号に基づく措置だったはず・・・

症例数の増加とともにCOVIT-19 の感染力は想像以上に強く
未発症者からも感染することがわかっているに、
コードシェア便だから致し方なしと日本政府の判断がなされたのでしょうか。
それとも拒否したところで感染国であることに変わりなく
企業として座席を埋めることを優先させているのだとしたら
経営判断としてどうなのでしょう。

(韓国のLCCが数百円で座席を販売していることからもお分かりの通り、
座席が空いているとそれだけ赤字が増えるビジネスモデル)

航空機と感染症
(過去の記事ですが参考まで)


この事例だけでなく直行便の運航停止にした世界各国のエアラインの数と便の数だけ、
いまだに発着をしているところに集まざるを得ないのです。

元スクール生である中東Crewも嘆いていました。
日本路線は中国本土の直行便が運休のため振り分けられた、
もしくは経由便しか選択肢がなかった中国人客でほぼ満席だということです。
中国便が運航していた時期は中国政府の要請もあってマスク着用だったそうですが、
いまでは全便マスクの着用はしていないそうです。

ではなぜクルーズ船の船員・乗員、
鉄道会社の社員へ感染が拡大しているのに
航空機の乗務員には
感染者が報告されていないのか


話しの内容は不平不満ではありません。

現役また元Crewはイベントリスクがある業界に身を置いているので
CrewCOVIT-19の抗体ができているのか、普段から免疫力を高めているからか、
機内のHEPAフィルターの効果か・・・
数年前に麻疹や風疹が流行したけれどもなにが違うのか、
と疑問を持ち寄っているのでした。 

こういうときだからこそ事態の収束をただ待つのではなく、
この経験からそれぞれの立場で学ぶところはないのかと考えています。
トレーニングなどで欧米の教育は触れると危険を察知する能力を蓄えることが
いかに大切かを思い知らされるからです。





東日本大震災による原発事故問題しかり、
日本は国としての危機感が薄いと世界的にも評価が下がっています。

オリンピック・パラリンピックにIR(統合型リゾート)誘致など
インバウンド需要をさらに拡大しようということであれば
知見を得ることができないのかと悶々とした日々です。

専門家の予防医学や公衆衛生に携わる皆さまの調査研究に期待して
自分自身の免疫力と抵抗力を高める食材を使ったレシピを検索するとしましょう。



Skywards


2020年2月6日木曜日

わかる・わからない

暖冬にあって冬らしい冬の今日。
ようやく冬到来ですが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

次年度に向けて様々な兼ね合いから会議や打ち合わせをしながら
準備をしている時期です。
客室訓練部や採用活動に携わった方々ともご一緒します。
もちろんその中でエアラインの情報交換しているのですが、
CA経験者またエアライン派遣の講師間で共通していることがありました。

それは「感じる」ということ。



例えば

「CAになりたいんですよねー、わたし」という学生と
「客室乗務員の仕事に興味を持って調べています」という学生。

「英語力向上以外に留学中にした方がいいことは何ですか」という学生と
「現地だからできる〇〇や現地の〇〇に挑戦してきます」という学生。


あなたは何を感じますか?
















「必ず合格する」

「合格を目指せる」

「劇的な変化がなければ厳しい」

「〇〇さんはA社だと思った」「やっぱり〇〇さんはW合格だったね」
異なる時期に異なる形で接しても同じように感じていたという事実

そしてある程度、わかるのですよ。

もちろん若者には伸びしろしかありませんから、絶対ではありません。
でも、前者はご自身が可能性を感じていないから
上手くいかなかったときの予防線を張るかのように他人事な物言いをしたり、
依存的な質問を繰り返すのではないでしょうか。


わかったところで、本人がどうしていきたいかによって道は変わるので
❝道しるべ❞は示したていたいと常に考えています。




そういえば先日は大学入学を控える高校3年生が見学にいらっしゃって
カウンセリングの際に驚いたことがあります。
ロジカルシンキングで大人が話すことを整理しながら聞くことができるのです。
あとはクリティカルシンキングを大学で身につけられたら、
就職活動は無双するだろうと感じました。

納得して選んでいただきたく他のスクールも比較検討してみるよう
お伝えしたので、こちらに決められるかどうかはわかりません。

「時間を変更してくださって、ありがとうございます」
感性の部分でも彼女は申し分ありませんでした。



Skywards





2020年1月20日月曜日

春節がやってくる

今日は大寒、一年で最も寒いとされている日です。
小正月を過ぎて、どんど焼き(地域によっては左義長)で
しめ縄や正月飾りを燃やして一年の無病息災を祈りました。

今週からは春節連休で来日する宿泊者向けに旧正月のお祝いのため
屋上に赤い提灯のデコレーションなどが行われていますね。

この時期は13億人もの中国人が大移動する祝日として知られていますが、
(何時間も狭い空間で過ごす濃厚接触が心配)
今年は例年より早く124日が一日目(日本で言う元旦)となっていて
30日まで休暇とのことです。
大陸だけでなく全世界の中華系はこの春節期間中に帰省して
家族と一緒に過ごすのです。

Crewはというと、日本人の年末年始と同じく休みの申請が重なる時期で
人出が少ない会社もあります。

12月に翌月のロスター(スケジュール)を見て

「ああ、助かった😃」
「あああ、当たった😣」

と一喜一憂するのですよ。

ラマダンは424日から1ケ月続くので特定の日はあるようでないのですが、
とにかく242526日の日本到着便と272829日の日本出発便の
乗務が厳しくなるので避けたいのが本音です。

短距離路線なのに、なにがそんなにと思われるかもしれませんが、
機内は凄惨を極める状態になることも・・・😵


例えば


・部上のコンパートメントを独占しようとする
(占有したいというより共有するという概念がない)

・着席した瞬間からリクライニングを最大限に倒す
(一人が操作しだしたらそれを見て周囲が一斉に全開にする)

・席が気にいらないからと出発後に席替えを始める
(着席完了、出発準備完了の報告をしたのに)

・肌身離さず携帯するお茶用水筒に「お湯を入れろ」との要求が止まらない
(搭乗開始から降機まで)

・離陸直前、滑走路まで携帯電話の使用を止めない
(注意するの声を聞かない)

・靴・靴下を脱いで前の座席に足を投げだす
(とにかく場所取り)

・裸足でクラスを関係なく縦横無尽に歩き回る
(トイレもなんのその)

・トイレの床や扉の隅に痰を吐く
(客室の床も異常に汚れる)

・依然として席が気に入らず8番の席を徘徊する落ち着きのない人が続出する
(我先にと交渉し出し、縁起を担ぐためにお金を渡す)

・上位クラスの席に勝手に座る
(平然と毛布をかぶって寝ていたりする)

・大声でしゃべり続ける家族や団体客
(呼んでいるのか、単にこっちを向いて話しているのかわからない)

・トランプを出してカードゲームを始め、それを観戦する立ち見が出る
(賭け事大好き)

・ミールカートを交換するために一旦ギャレーに戻ろうとすると
「まだもらってない!」と一斉に手を挙げて必死に主張する
(後部座席は同じ状況だし、呼ばれると余計にサービスが遅れる)

・食事後のトレーは悲惨でカートに片付けるのも一苦労
(食べ散らかすことが善という感覚)

Crewを呼ぶとき躊躇なく体を触る
(制服を引っ張られるだけでなく腕を掴まれる)

・機内販売を奪い合うように買い求める
(手荷物もたくさんあるし、お土産は十分そうなのに)

・喧嘩が始まり罵り合いだけでなく掴み合う
(仲裁に入ったCrewが巻き込まれる)

・四方八方からタブレット端末やスマートフォンの大音響がする
(小金持ちの象徴なのかも)

・泣きわめく乳幼児、通路を走り回る子どもを気にかけない親たち
(周囲も気にしていない)

・髭を剃る、爪を切るだけでなくハサミで子どもの髪を切ったりもする
(刃物は持ち込み禁止なのに)

・ポケットから自慢のペットである小鳥を出してくる
(どうやって持ち込んだのか)

・劇辛カップ麺の臭いを充満させる
(温かい食べものが健康に良いと信じている)

・着陸準備中に子どもがいないので探すと床で寝ている
(隠されているか床に同化して見えない)

・着陸態勢に入ってから太極拳のように体を動かし始める
(ラジオ体操のようで途中では止まらない)

・着陸した瞬間に外に出ようとする
(ドアに手をかける人もいる)

・身支度せず我先にと降機するので忘れ物が多い
 (取りに来ることが少ない)


飛行時間が長くない分、水平飛行にすべきことが山のように発生して
本当にヘトヘトになってしまうのですよ・・・😫


一般庶民が飛行機に乗れるようになったのは2000年代になってからのこと。
彼らにとっては一大イベントです。
一族や友人知人、ご近所周りに触れ回って意気揚々と旅に出るのでしょう。
にもかかわらず航空業界はコスト削減に取り組んでいて
王様扱いをされるつもりで搭乗したのにまったくの肩透かし。
さらには経験したことのない規則の厳しさに思わず激昂してしまうのでしょう。

もちろんすべての人がそうではありません。
都市部のインテリ層やエリートたちは自分たちの問題に自覚があるので
マナーを意識した行動をなさいます。
航空券の価格が高い低いの違いによってその便の客層も全く違ったりするのです。
(チケット争奪戦があるのでどちらにしても安くはない)

日本だってバブル時代はお金持ち集団であった農協の団体客が
機内で飲んで騒いで世界のホテルを浴衣姿で闊歩してマナー違反をしていたし、
GW・お盆・年越年始のハイシーズン(ピーク)にご搭乗になるお客さまの

❝お金を払った分だけのサービスを受けたい❞

という心理とさほど変わりないと考えれば
愛すべきお客さまなんですよね😁

その体験を経なければCrewになったとは言えないかも❓❕
一言で言うと『修行』ですね。
ここで徳を積んでおけば不徳は相殺されるだろうと
広い視野を持って「人のためになること」を考えなければいけません。

Crewっていうのはメンバーに自己満足や自己顕示欲が強い人が
不幸を招くことを経験値で知っているんですよ。
(いわばトラブルメーカー)
そこにいる誰もが事件事故に巻き込まれないためにも
無私無欲で行うことで本当の徳を積もうとするのでしょう。



「化粧室で煙草を吸う人がいませんように」

「非常口ドアに手をかける人がいませんように」


Crewと現地を知っている在留邦人(駐在や留学生の方々)の
祈りが聞こえてきそうです🙏


移動する方々やお迎えする側の人々が
新型コロナウイルスの猛威にさらされませんように。


Skywards




2020年1月17日金曜日

諭す客室乗務員 その ①

戦うシリーズを書いているところに
なにやら物騒なTwitterの拡散希望が流れてきました・・・

「国内線をご利用の方が憤慨されていて怖い」と
スクール生も話題にしていました。

もちろんその場に居合わせたわけではないので
実際はどのようなやり取りだったかわかりかねますが、
苦情を申し立てていらっしゃるご本人が対象のものや人の
固有名詞や顔写真を出されていることに違和感があります。

お客さまの声をお聞かせください

こちらをご利用いただければ互いのリスクなく
建設的な話し合いができたのではないでしょうか。


機内でのお願い

その他の4.に以下の文があります。
-----------------------------------------------------------------------------
他のお客さまや業務中の社員に対する無断撮影行為は、
周囲のお客さまへのご迷惑となる場合がありますので、
ご遠慮いただきますようご理解とご協力をお願いいたします。 
-----------------------------------------------------------------------------


議論なさりたいのは「荷物の収納」についてかと思われます。


手荷物は適切に収納してください
機内持ち込みお手荷物

こちらをご覧になれば適切な収納の仕方や
ご自身の❝バッグ❞のサイズがどうであったか
確認していただけるでしょう。



日系では手荷物を膝の上や、足元に置いているお客さまに対して
三段階でお声掛けします。


「依頼」
理由をお伝えしたうえで
ご協力いただけるようお願い


「注意」
指示に従っていただけるよう
注意喚起


「命令」
禁止行為をしないよう命令


ただし、地上滑走の時間が短い場合は安全が最優先となるため、
懇切丁寧に説明してはいられないことがあり、
それについてご理解いただけていないのかもしれません。


法律で定められた禁止事項がございます


日系の問題はCAによってお声掛けするしないに
程度差が生じていることでしょう。

Skywards自身も別の大手に搭乗した際に感じたことがあります。
非常口座席の窓側を指定しましたが、通路側の隣の乗客が
iPad(9.7インチ)とスマートフォンを膝の上に乗せており、
シートベルト着用のサインが点灯してから
着陸までの間に寝落ちして、タイヤが接地して急ブレーキがかかった瞬間に
前に落してお見合い席のCAの足元まですごい勢いで滑っていきました。

そうなるだろうと想像していたので何度も「この状態で大丈夫?」という
視線を送りましたが向かいのCAは見て見ぬふりのように感じました。
大きな音が鳴って皆が振り向いていても「どうぞ」と落下物を返却して
地上滑走中にも関わらず支給iPadの操作をしていました・・・


なぜあり得ないと思ったのかというと、その会社はいろんな意味で
厳しいと聞いていますし、自分が在籍した外資系では

Saftey always comes first

そういう企業文化だったからです。


ある便の出発準備中の事例を紹介します。
欧米のお客さまが自分たち(2名)の荷物を上の棚(コンパートメント)に
収納せず、座席座席の間にオットマンのように固定するように置きました。
当然、Cabin Crewは適切な収納をお願いしましたが、
自分たちの座席が中央の4席であることや周囲に空席があることを理由に
拒み続けたのです。

出発時刻を過ぎて、なお、状況に変化がなくLS(エコノミー統括)から
IFS(客室責任者)、PIC(指揮権のある機長)へと報告され、
最終意思決定者であるPICは「Off road」の指示を出しました。

こうなってしまうと一介のCabin Crewはどうすることもできません。

該当のお客さまがいくら懇願しても、安全運航を阻害する
危険な人物であるとの判断が覆ることはありません。
すぐに数名のGSが機内へに乗り込み荷物とともに機外へと
誘導されていきました。

なかには「言うことを聞くってお願しているからもういいじゃないの」
そのように仲裁に入ろうとする日本の方もいらっしゃいましたが
指揮命令が徹底してこそOne Teamなので、その国の航空法について
ご説明差し上げ、やむを得ない判断であることとご理解いただきました。
(二枚舌のような、対応する人によって異なるのでは信頼されませんから)

うなだれるその様子に心が痛まないと言ったら嘘になりますが、
優先されるべきは安全に目的地までたどり着くことです。

そのことを念頭に仕事をしている航空従事者に
日系も外資系もありません。

お客さまのバックグラウンドにも関係なく、共有していただきたいのは
危険性についてなのです。

数日前にマレーシアで起こった桃田健斗選手が乗車するバンが起こした
交通事故を思い出してください。
時速60Kmで走行していたバンが時速30kmのトレーラーに衝突して
二列目に座っていた選手の身体が大きく前のめりになり
顔に数か所の裂傷を負っていましたよね。

飛行機に乗り慣れてしまうとお客さまは安心感を持たれますが、
離陸時の時速は240~300km、事故は離着陸の11分間に集中しているのです。


膝上の荷物が通路などに飛ばされ、
自分自身でなく他の乗客の
避難・脱出の妨げになってしまう恐れがあること

緊急事態では衝撃防止姿勢をとらなければならない、
それは急なことで説明する猶予もないということ



専門職がサービス以外でお声掛けするということは
お客さまに選択肢がほとんどない状況なのです。
諭すように促してもらっているのは、お客さまは神様のなごりでしょう。

そもそも諭されるというサービスをお受けになっているのですから
ご立腹になるの話でもないような気がします。

今回の件は地上の責任者がお客さまの行為に非がなかったと
謝罪したように表現されていました。
もしかしたら早期解決を図ったのかもしれませんが、
その点もつけ入る隙を与えてしまっているように思えてなりません。

担当部署はカスタマーハラスメント(通称カスハラ)に
屈することなく毅然と対応してほしいものです。
当該のCAの方はしばらくヒアリング調査ならぬ事情聴取や報告書類の作成など
乗務復帰は難しいかもしれませんが、堂々としていていただきたいです。

オリンピック・パラリンピックに向け、
本当のおもてなしを日本全体で体現するためにも。




Skywards


2019年12月31日火曜日

自分を信じる力

年の瀬になり一年を振り返る機会がありますよね。

既卒新卒問わず、今年は思うような結果が
出なかった方もいらっしゃったかと思います。

目標にもう一歩で手が届きそう、
手に届きそうで届かない・・・


このほんのわずかなの差を埋めるために
追い求めてもらいたいものが「自分」です。

まずは人と比べないことが一番大事になるしょう。
合格や内定という不確定要素はコントロールできない部分であり、
それだけにチャレンジしていると疲弊してしまいます。

では確定要素とは何かというと「自分の目標地点」をはっきり決めることです。

目標から逆算して、ひとつずつ自分の中の階段を昇っていくのがよいでしょう。
ときには階段をひとつ降りることもあります。
「そんな時もあるよね」と次に勢いをつけて一気に昇るために必要だと捉え、
周りの人の結果にも「次は自分」と勇気をもらうのです。

近年、日本だけでなく世界で大規模な自然災害が生じています。
安全上どうすることもできないこともありますが、
人々の希望を灯すためには公共輸送の確保が不可欠であることから
航空ネットワークを維持し続けることで速やかな復興に貢献しています。
本業が社会的使命を持っており、実際の協力にあたっては
各社部門や現場での積極的な対応、社員に一人ひとりの意思が
効果を何倍にもしています。


だからこそこれまでよりも
『逆境を受け入れ、克服する力=レジリエンス』
『不確かな状況でも結果のために行動ができる=見極める力』
選考の基準になっているように感じます。

現状から脱却するには、夢や希望をいだくだけでなく
冷静になっていただきたいのです。
なりたい自分を明確に思い描くことが必要で、
何が足りないか何を加えれば理想の自分に近づけるかを
考え抜くことに力を注いでください。


目標に向かって努力を続けるには「自分に期待すること」です。
誰もあなたのことはわかりません。
自己分析という言葉でくくるような範囲でなく、
あらゆることを考える自分であってこそ、
初めて自分を語ることができるようになります。

面接の場においては伝える能力が高い方が評価の対象になります。
しかし第三者の言葉がそこにあったとき、面接官は違和感しか感じません。
自分の考えがあってこそ、生きた言葉になるからです。

学力が高く真面目な学生は論理的思考に頼りがちで
耳触りの良い内容を極めるテクニックに走る傾向にあります。
そのような新卒者には感情面の揺れを少し加えるようにアドバイスすると
劇的に通過率が上がったりします。

転職をしたい社会人はいまの仕事に慣れがありがちで
今の会社における取り組みがおろそかになる傾向があります。
そのような既卒者にはいまある自分は過去の自分の選択の結果である
とアドバイスし肯定的に捉えてもらって再スタートします。
現職を否定的に話す人はエアラインに入社たとしても
不平不満を言いかねないので好まれません。
実際に憧れ入社した人は変なプライドだけ高くなって、
マニュアル通りにしか動けない新人人材心無い接客をする中堅人在
煮ても焼いても食えない大御所人罪になりますから。


「努力は裏切らない」が実現すればよいなとは思いますが、
個人も企業も努力の方向性が異なっていたら目標には到底辿り着けません。

仕事を通じて自己実現をしていきたいのなら
心を磨くこと
自分自身を好きになること

人生の目的があるひとはお顔も輝いて見え、
CAの職業に華を添えることができるでしょう。

令和二年にはエアラインにとって
なくてはならない人財となれますように。


皆さま、よいお年をお迎えくださいませ。


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