2018年1月12日金曜日

お行儀の良さ 先生編

ロスター(勤務表)見慣れない番号の便名があれば、それは、

❝チャーター便❞


いつもの日本路線(定期便)の時間帯とは異なり、
Show Up(出社)時間も異なるのでBreafingまでは
なんとなく落ち着かない感じだったりします。

その日は修学旅行の帰国便ということで、
お土産を持った高校生が続々と乗り込んでは着席していきました👭👬


しかし、いつまで経ってもドアを閉める合図が来ない。。

なんで???と思って前方に確認しに行くと
先生方とIFS(In-Flight Suprevisor)、Grand Staffが三者で話し合っていていました。

そこには日本人Crewが通訳として入っていたのですが、
美人部隊として採用されたその彼女(女優さんのようなお顔)は
英語が得意ではなく飛行機の運航についてもまったく興味がないタイプ。。

しばらく静観していましたが、Cockpitから不穏な空気が流れてきたので
通訳を交代というか、以下の事情説明と交渉をすることになりました。
(交渉がうまくいかない場合は人を変えるという手法)


全てのお客さまにご搭乗いただくと、前方左手のドアが閉まりますが
動的に出発するわけではありません。


一連の流れとしては、
整備士から「プッシュバック(牽引車に押され動き出すこと)準備完了です!」
客室から「**名全員ご搭乗いただきました、ドアも全て閉じられています!」
Cockpitにこの連絡がほぼ同時に報告と「了解!!」の返答され、
出発手順が始まります。
管制に「プッシュバック」をリクエストして承認されたら、
エンジン始動前のチェックリストを確認し、地上の整備士に連絡。
プッシュバックが開始され、ようやく飛行機が動き出します。
飛行機が牽引車に押されてゲート(スポット)から動き出す時間、                 この時間が飛行機の「出発時間」となるのです。

これらは飛行機の重量やバランスがあってのこと。
このチャーター便のように空席がある便では、
お客さまが独断で席を変えてしまうこともあるのです。
離陸前に前後左右どこかに片寄ってしまう状況の時は
Grand Staffがシートアサインをしなおす必要があるのです。
そのような時間は決して有益なものでなく、
日本到着後の国内バス移動の予定にも支障をきたすことになりますので
エコノミー貸し切りという当初のお約束の通りにご着席くださいと
重ねてお願いしました。

長引いても誰も得にならないし、
生徒が見てますし、保護者の皆さまも帰国をお待ちではないでしょうか」
とお伝えしたうえで、最終的には機長判断であること、
またそれに従っていただく必要があることを告げました。

このとき15名程度がビジネスクラスに居座ってたのですが、
どのような理由で一部の学生がこちらに着席することになったのですか?」
と伺ったところ意外な返答で苦笑いしてしまいました。
れがこれ  ↓ ↓ ↓


「修学旅行中の行ないがよかった子への

ご褒美です」



そうなんだ、体調不良とかじゃないんだ・・・
なんなの?この不毛なやり取りは💀)

離陸の時だけでもエコに座ってくれればいいのに。
あとはCockpitが大まかな調整を操縦桿で、微調整をトリムで行って安定させるのに。
それを説明してるのにーーー


善悪とは関係性。
立場が変わったり、根本的な思想が変われば善悪はひっくり変えるし、
自分には正しくても、相手にとっては正しいとは限らないと学びました

先生にとってはお行儀がよい=正しいを否定するものではありません。


でも公共交通機関として言いたい。

チャーターだからって、

何でも自由にできるというのは違いませんか😕


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