お客さまがまどろみながら離陸する早朝便でのこと。
シートベルト着用のサインが消えないうちに
一部のお客さまが窓の外を不安げにみていらっしゃる
なにかあったのかとCockpitに許可を得て近寄っていったときに
震えた声がしました💀
お客さまが指差す方向を見ると、確かに銀色に輝く翼がある。
なのにどうして。。
いかがでしょうか、原因は何だと思われますか?
Cabin Crewの初期訓練にはAviation TerminologyやAircraftという科目があります。
職場である飛行機についても知識を持たなければなりません。
両翼の装置については左右に傾けるためのエルロン、
空中や着陸時にブレーキをかけるためのスポイラー、
離着陸の際に使用するフラップやスラットといった装備があると学びます。
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画像をお借りしています |
スポイラー ・・・上向きの部分
高速エルロン ・・・平行の部分
フラップ ・・・下向きの部分
離陸して2分ほどすると、飛行機の加速に合わせてフラップが上がっていきます。
フラップのとなりにパタパタと上下に動く部分はエルロンと呼ばれる部分で、
どちらかに旋回する場合は左右非対称の動きとなります。
この、どの段階かを部分的にご覧になって
不安を覚えていらっしゃるのだとわかりました。
顔面蒼白なお客さま😰
めまいがしていそうなお客さま😵
専門的なことをお伝えする場面ではないので
「実は飛行機は鳥のように羽ばたいているのです」
「広げたり畳んだりはできませんが、翼の装置を動かしてその代わりをしています」
「通常の動作ですので飛行にはなんら問題ございません」
とお伝えしました。
そのときの安堵の表情といったら、もう🙆
学んだことが活かされる瞬間って、このような時だったりします。
ESや面接の場でことさらに保安要員を強調する方がいらっしゃいますが、
少し角度を変えて伝えてみてはいかがでしょうか。
▲マークのナゾでも紹介しましたが、
客室のやや後方部の窓側は翼の動きがよく見えます。
ご搭乗の際には安心して、その様子を観察してみてくださいね💗
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間違っても❞落ちる❞などという不吉な言葉を使って説明してはいけません🙅
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