2018年2月28日水曜日

それってどうなの? ES郵送編


昨年の就職活動中の出来事を共有します。


春休みの期間、ES作成に時間を要していたCA志望の学生と
新学期に入り久しぶりに顔を合わせたので

「〇〇航空の結果はどうでしたか?」と尋ねました。
すると「ダメでした」と一言。



あれだけ内容を練っていたのにおなしいな、何かあったのかなと感じたので
「どうしてなの?」と再び尋ねると



しれっと「返送されてきました」とぶぜんとした表情で言うのです😨




この状況を理解できる方はこの続きは読まなくてもよいですよ。






18卒採用からANAも既卒採用と同じくWEB上でのES提出となりました。
多くの企業が互いの手間を省くためにそのような手順で選考しています。
一般化しているのでその注意点も理解しているはずですね。

この学生のミスはそこではありませんでした。


JALのようにWEBエントリー後にESを印刷、手書きして期日までに郵送するよう
指示されている場合もあります。
この学生はJALに応募した際には問題がなかったにもかかわらず、
別のエアラインに郵送したESが締め切り後に返送されて来たのです😱


では送ったはずの郵便物が戻ってきた理由にはどのようなことがあるでしょう。

〶 あて先の住所に受取人が居住していない
〶 あて先が不完全のため、配達できない
〶 受取人が不在のために保管期間に受取人が受け取らない



原因がいずれでもなく、料金不足💣💥



学生自身は顔色一つ変えずに話していたので志望度が低かったのかもしれません。。

それでもこちらは学生と対話をしながらESのアドバイスをしていたので
採用のステージにも上がれない状態には複雑な気持ち😞

もっと早くESを作成していれば、注意深く郵送の準備ができたし、
郵便局で重量測定してもらってから郵送できたし、
例えポスト投函で返送されたとしても再送ができたのに。。


なぜここまで残念に思うかというと、
新卒採用は❝人生一度きりだからです。
そのエアラインを二度と受けられないとは言いませんが、
可能性を広げたるための活動に制限が生じたことは間違いないからです



風の便りではエアラインへの内定は獲得していないようで
やはり本気度の問題だったのかなとも感じています。


就職活動を通じて、社会人になるべく知らないことを知ることが
何よりも大切なのではないでしょうか。
お伝えしたいのはその一点です。

大学2・3年生の皆さん、自分を大切にお育てになさってくださいね🌈

学生が「秘書検定2級を取得しています」と高らかにエピソードを語っていたので
郵便の知識がないなんて考えにも及ばなかった😣



常識が身についていないかもしれないと自分を疑うことも
時には必要かもしれませんね


2018年2月24日土曜日

お誕生日 同僚 編

誕生日のCrewがいたら、その場でお祝い🎉

お世話係が有志でお祝いをたいと思いますので、
賛同される方はいくらかお入れくださいと封筒を持ちまわることが
月に1,2度あるんです。

往路便なら機内免税品販売から適当なものを選び、
復路便なら街中でBirthday Girl / Boyが好みそうなものを選び、
皆でCardと一緒に送るんです🎁


人を喜ばせることが大好きなCrewですから、盛り上げ上手👏



家族的な感じでとっても楽しいひと時なのですが、

新人時代には個人的に不思議に思っていることがありました。。

今日が誕生日がだってなぜ分かるんだろう❔


情報元については謎でしたが、Line Outしてから半年たった頃に
自分の誕生日がやってきました。

そこで「Wow, Thank you very much😍」プレゼントを受け取りつつ、

聞いてみました。すると、



「Checked by GD, as always」

の返答。

あ、そっか~、とようやく気がついたのですが
個人情報は全く保護されていないんですよね😓



AircraftにはMandentory Documents(必須書類)があります。
Crewが日本を出国する際にはパスポート審査でスタンプを押してもらうではなく、
GDGeneral Declarationにある名前に〇印を付けます。

このGDは出航許可証とも言い、目的は到着地の公的機関に
その飛行機に関する必要な情報を伝えることにあります。

CrewがオペレーションセンターでBriefingを終え、
Ship(使用機材)に向かうは出発の1時間30分ほど前ですから、
それまでにGround Staff一便ごとに作成し、
GDのコピーを出入国管理局の窓口に提出しています。
乗員専用の通路(入国審査官事務室)にGDが準備されていないと、
Crewが出国エリアを通ることができません。

記載される情報はというと
  • 航空会社名
  • 便名
  • 日付
  • 航空機登録番号
  • 出発地・経由地・到着地
  • 旅客数
  • 乗員、乗務員数
  • 検疫関連の注意事項
  • 責任者署名

これに乗員名簿(クルーリスト)、乗客名簿(パッセンジャーマニフェスト)、
貨物リスト(カーゴマニフェスト)などが添付されています。



日本入国の際には各機のCaptain(機長)が
5枚ものGDにサインしなければならないんですよ~


このクルーリストには
  • 氏名
  • 性別
  • 職位
  • 生年月日

そう、誕生日だけじゃなくて
年齢もわかるんです💬

それを思い知らされたことがありました。

BangkokのCrew専用の入国審査レーンではパスポートチェックを受けると同時に
GDへのサインをするのですが、先に並んでいたCaptain(機長)がくるっと振り返り、
「〇〇さんって、若く見えるよね」と。。

それって、「年齢よりも」って暗に言ってるよね💀
後ろに並んだFirst offcer(副操縦士)も苦笑い😌

心の声に留めてくれてもいいんじゃないかなと思いつつ、
ながら作業にせず、きちんと書類に目を通していらっしゃると
安心させてもらえたのでよしとしました(笑)




2018年2月18日日曜日

『こだわり』と『とらわれ』

この週末は何とも言えない気持ちになりましたね~⛸

平昌オリンピックをTV観戦していると、
各選手の頑固にも見える『こだわり』が素晴らしいと感動してしまいます😇

時として他人の意見に耳を貸さない、意見を譲らない。
けれど我が道をどこまでも突き進む、一途に自分の信じた道を貫く強さがあって
唯一無二の輝きを放っていますよね✨

フィギュアスケートで二大会連続金メダルを獲得した
羽生結弦選手はイヤフォンやヘッドフォンを10個以上持つという
強いこだわりがあることは有名ですよね。
スノーボードハーフパイプで二大会連続銀メダルを獲得した
平野歩夢選手は1日一食で飲み物は水だけという生活習慣だそう。

この『こだわり』は物事に妥協せずとことん追求するアスリートには良い部分でもあり、
ちょっとしたことを必要以上に気にする、凡人にとって悪い部分かもしれません(笑)

しかし、人と違う滑りにこだわりのある人は、その内容を重視していると気付きます。
本人が主体性を持っているので芯の強さを感じるのでしょう。




先日、企業って誰のもの?で志望動機を構成するまでの準備について書きましたが、
『こだわり』と『とらわれ』の違いについて考えてみて欲しいのです。

エアライン志望者の方々から相談を受けた時に「こだわりは何ですか?」と聞くと、
漠然とした答えしか返ってこないことが多いです。

「英語を使ってコミュニケーションをとること」
「お客さまと接すること」
「サービス業が好き」

このような抽象的な言葉を並べても『こだわり』には感じられません。
なかには『こだわり』ではなく『とらわれ』ではないかと
思われるような方もいらっしゃいます。

❝目先のことにとらわれる❞という言葉がありますが、
ちょっとしたこと、とるに足らないようなことに簡単にとらわれ、

その時の気分に翻弄される人は不安定な傾向がありますよね。
『こだわり』を持っている人のように自分の立場を明確にしておらず、
『とらわれる』人は安易に気分本位の行動をとっている人なのかもしれません。


『とらわれ』である場合、採用担当者にはあなたの本音が見えません。
主体性に欠ける人であるため、志望動機などに矛盾が生じてしまいます。
また『とらわれ』に縛られたままでは、頑なな印象を与えてしまい、
素直さを求められる新卒採用ではマイナスに働くでしょう。


このタイミングで自分自身の
『こだわり』を見直しておきませんか。

それが見栄・体裁・世間体や打算ではなく、
自分の心が求めていることであれば
実現する方法はいくらでもあります。


不安や不快感が頭に浮かんできて、なんとか取り除くように自分に迫り、
その不安を解消するために手あたり次第では就職活動でこだわりが強すぎて
執着になってします。
業界を絞り過ぎて内定がない、なんていう深みにはまってしまいがちです。

こだわりの基準を設けるには、自分の中で手放せる限界を確認しておくことも
必要かもしれません。


今夜のスピードスケート500mで金メダルが大いに期待される
小平奈緒選手のように短距離種目にもかかわらず力任せを捨て、
穏やかな表情で浮かべながらも妥協せず追求し続けられるとよいですね😉




2018年2月16日金曜日

企業って誰のもの?

まもなく’19’新卒の説明会の解禁を受けて企業の採用活動が始まります🔔

自己分析は進んでいるかと思いますが、
ここから内定の鍵になってくるのが企業研究です🔑

ニュース記事をTwitterであげるとたくさんの人がいいね!してくれますが、
もう一歩踏み込む❝きっかけ❞にしてもらえればと思っています。


企業研究について進捗状況はいかがでしょうか。

「はい、しっかりHPを読み込んでいます」という人も
それはどの部分なのかが非常に大事です。


プレスリリースやCSR活動など
誰もが目にするところから志望動機を構成しようとしても、
「他社でも似たようなことをやっていますよ」
「それはA社がやっていることですね」
「J社に入社すれば実現できるのではないですか」
などと圧迫面接を誘うだけです。



最終面接を突破するためには、すべきことをしなければなりません。
エアライン専門誌を読むだけで満足しないでください。

企業はさまざまなヒト・モノ・カネが入り組んで成立していて
かかわるすべての人のモノであり、生き者のように常に変化しています。
最新の資料を読み込んで、そのエアラインの進む方向を正しく理解しましょう。

IR情報にこそ、
近未来のことが書かれている

中長期経営計画はステークホルダーとのコミットメントです🔊

それに対してどのように貢献していきたいか考え、
より具体的にやりたいことを言えるようになりたいですね。


知らないことを知ることで動機が生まれますし、
自分の行動が加速されていきますからね✌


『このエアラインには自分のあの経験が生きるな』
と頭に浮かぶようになれば、
ESを書くのも楽になりますよ~😘

2018年2月14日水曜日

女たちの派閥争い

’18卒入社を控えるスクール生から内定者懇親会、内定式を経て
すでに複数のLINEグループがあってどのグループに入るのか、
入社前から悩んだなんていう話を耳にしました。
大変だ~と苦笑い💦

人が集まるところには人間関係があって、そこに悩みも生じます。
派閥争いにはつかず離れず、ちょうどよい距離を取るのが一番だけど
そこに立ちはだかる壁があるんですよね~✈
オフィスワークとも違う独自の世界観(笑)

ANA既卒の方からは事前課題が大量にあるんだというのでアプリを見せてもらうと
習熟度が職位(平社員スタート)で表されている、しかも実名で❗
これってThe challengeっていう名の競争ですよね・・・
勝ち上がていく感じが熾烈さ連想させる😱

でもそれがANA
前にも書いたかと思いますが、’17卒の入社前にも内定者宛てのメールで
「いずれやろう」「まだいいだろう」
という考えの方はANAでは働けないと記されていました。

職種特性から訓練では連帯責任を問われる場面が多く、
好き嫌いに関係なく協力体制でないとあとに遺恨を残してしまいます。
クラスの雰囲気の良い悪いも教官に見られていますし、訓練部で共有されますから。。

また独り立ちしても日系エアラインはグループ編成で乗務しますので、
どこに所属するのかによって、状況も変わってくるのです
メンバー構成によって雰囲気も全く異なってきますので
現役CAも春先は戦々恐々なんですよね😁

毎日同じメンバーではないですが、時には(徹底的に?)個人指導されることもあり、
人によってはかなりストレスを感じるようです。
あくまでも所属組織のシステムあって、それを否定してしまうと、
せっかく自分が成長するチャンスをみすみす逃すことになるかもしれません。
新人の時は一挙手一投足に先輩の目が注がれますが、
えを乞う気持ちが大切な気がします。

少し意識を転換することにより、自分の知識がより広くなったり
深くなったりするのではないでしょうか。


「外資系は自由でいいから」
そう言って日系から外資系に職場を変えたいと希望する方がいらっしゃいますが
正直なところ全ての外資系がゆるい人間関係で成り立っているわけではありません。

「こんな人がそっちに行くよ」との報告や「あの人どんな人」っていう探りが入ったり、
狭い業界なのでそれが噂になって回ってくることもあります。

セミ同期とたわいもない話をしていたつりでも日本人大御所様に告げ口され、
「ちょっとあなた」とお小言をいただくこだってありました💀
あまりにも意味不明で、他の同期に事の顛末を話すと
彼女は社内で一、二を争うBig Mouth要注意人物なんだと知らされ。。
FLTが一緒にならない限り知る由もない、で見事にはまってしまいました(笑)

決して人間関係が厳しい会社ではありませんでしたが、
少なからず村社会、派閥争いを好む人もいるのですよー。
そしてこの一筋縄ではいかない彼女がKLMに合格したとき、
みんなホッとしたものです。
(同期がKLMって心が広いなと感心してて笑った)

「私はどんな派閥にも属さない主義なのでお断りします」
と明言しても一匹狼みたくなって、何の情報が入らなくなれば仕事がしにくくなる。
やっぱり世の中は処世術なんだと思います。


どのエアラインでも人間模様がありますし、
サバサバした人が大半であることも事実


仕事をしていれば、理不尽なことは山のようにあります。
これをどう受け止めるかで、心の平和度が違ってくるものですよ。

「会社の同僚・仲間は、友達ではないということを肝に銘じて、
長く続く友人関係が築ける人ができればいいなくらいな気持ちで」
とアドバイスしています✌

もちろんそこに❝婚活❞が絡んでくるとそうもいかないのでしょうけれどね😁😁😁
どちらにしても戦いには参戦しない方向でかんばりましょー👋



2018年2月13日火曜日

主役は『もらうひと』ではなく、『あげるひと』

日本経済新聞朝刊(2018.2.1)


ゴディバ ジャパン社長のジェローム・シュシャン氏の署名入りで
「バレンタインデーは嫌いだ、という女性がいます。
その日が休日だと、内心ホッとするという女性がいます。
なぜなら、義理チョコを誰にあげるかを考えたり、
準備をしたりするのがあまりにもタイヘンだから、というのです」


「それはこの国の女性たちをずっと見てきた私たちゴディバも、
肌で感じてきたこと。もちろん本命はあっていいけど、
義理チョコはなくてもいい。いや、この時代、ないほうがいい。
そう思うに至ったのです。
そもそもバレンタインは、純粋に気持ちを伝える日。
社内の人間関係を調整する日ではない」

「だから男性のみなさんから、とりわけそれぞれの会社のトップから、
彼女たちにまずひと言、言ってあげてください。
『義理チョコ、ムリしないで』と。
気持ちを伝える歓びを、もっと多くの人に楽しんでほしいから。
そしてバレンタインデーを、もっと好きになってほしいから」

と訴えていました。



えて、日経新聞にこの広告を載せていることに意味を感じました。

2月14日は毎年のように海外Stayでしたが、エアラインは多くの人と関わる仕事✈
だから正直なところ、日本的なバレンタインが大変なので助かっていたんです😜


イスラム圏はそもそもキリスト教の文化は禁じられていて関係がない。
(サウジアラビアでは刑罰に処されることも)

ヒンドゥー教も禁止👳

香港のレストランで食事をしていたらシェフが全力で女性をもてなしてくれる🍴

タイ・バンコクで夜ご飯を食べた後に夜お茶してTaxiを待っていたところ
通りすがりのタイ人男性から真っ赤なバラを一輪もらった🌹
(バラの花束とぬいぐるみを送る、クリスマス以上に大切な日のようです)

ベトナム・ハノイでは一人でご飯を食べていたら、スタッフの一人が
自分のお見合い写真(?)と真っ赤なバラの花束をくれた📷




どの国にいてもさみしい思いをしたこともありません。だって、


その誰もが楽しんでいたから👦👨


あげる人が主役のバレンタインデー💌
あげる人が心から楽しめるバレンタインデー🎁


Godivaの理想のように、
お客さまから頼まれて嫌々するサービスではなく、
自らして差し上げたいことを見つけて行うサービスを心掛けたいですね