2017年10月31日火曜日

お祈りメール

ANA既卒についてお問い合わせがありましたので
お祈りメールについて書いてみたいと思います。


2017年のJAL既卒は9月10日に終了しました。
お祈りメールは10月に入ってからとなり最終面接に進んだ志望者にとっては
連絡開始の20日から約2週間、辛い日々となりました。

既卒採用の受験者は概ね社会人ですので現職を退職するにあたり最低2週間、
常識として1ケ月くらい前に申し出て引継ぎをすること一般的です。

そのようなことからも入社予定日から推測し、気持ちを整理。
「ご縁がなかった」と片付けていくしかなかったのです。

推測するに10月といえば新卒の内定式(直前の辞退もないわけでない)があったり、
ボーナスを受け取り退職する者の数が概ね把握できる時期。
JALとしてはそれらを踏まえたのかもしれません。



B to Cのエアラインとしてはどの受験者もお客さまになるわけですから、
よい印象で終わってもらいたいという姿勢が表れています。
今回のANAの場合もその一環としてSNSへの投稿禁止としているのでしょう。
JALとは異なり発表日が設定され、連絡を受けやすい時間帯のヒアリングも
していただいたように聞いています。

メールが送信されていないのなら
可能性はあります。

連絡をお待ちの方にこれしかお伝えできることはありません。


お気持ちは察しますが、現役・経験者の誰もが同じような時を過ごしました。
忍耐力や精神力は訓練だけでなく、受験生時代にも養われたと誰もが思うところです。



現在進行中のKLMなど外資系では「電話面接は20日まで」と期間が明示されており、
電話では「1次面接に進んでいただく方には27日までにメールで連絡」と伝えられました。
お祈りメールのようなものがこの先に届くのかというと、ない可能性が高いでしょう。

いわゆるサイレントお祈りです。

それでも募集要項に採用試験日の設定が明示されている分、
日程調整ができ受験しやすい環境(KLMの配慮に感謝する人多数)にあったと言えます。
事前にスケジュールを空けただけに、
「ああ、この日は面接に行っているはずだったのにぁ~」
「帰国チケットを用意までしたのに悔しいな。次こそは」
なんて思うこともある。

人間ですから同僚・同期が選考に進んでいると心がざわつくことも。
応援したい気持ちより自分の残念な状況に悲しい気持ちが
大きくなってしまうんですよね。


外資系受験をしていると1ヶ月以上経ってから不採用通知の封書が届くこともあります。
採用活動の終了を待って発送されているのでしょう。
逆に「訓練の出発直前に連絡が!」などということもあるのです。
諸事情で辞退者が生じた場合は補欠者リストから声がかかるため、
会社を辞めることができる人を確保するまで電話し続けるということもあるそうです。
本国の指示を受ける日本支社には苦労もあるんだというエピソードで、
日系でもさまざまな理由があってしかるべし、ですよね。


多くの採用試験を経験した者としては

企業の事情が大きい採用にあって、
受験者は自分がコントロールできることに力を注ぐしかない

と言いたいのです。


書類に通過しなかった方、1次・2次から進めなかった方は
すでに気持ちを切り替えて行動していらっしゃいます。

通知メールが届く前には

「ああ言えばよかった」
「こうしたらよかった」

と誰もが考えます。



きっとその中に課題やヒントがあるはず。

しんどいことではありますが、記憶が新しいうちにしっかりと振り返ること。
それを書き留めておかれるとよいでしょう。


今回、合格の連絡をくださった方はそのようにして一年後に自己実現されましたよ。





以下ご参考まで。

【Q&A】落ちた理由がわかりません・・・




2017年10月30日月曜日

ANA既卒 結果発表

採用数が50名ということから、そろそろ合格者も出沿う様子ですね。


今回、スクール生は先に行われたJALに合格されたので
ANA志望者の直接サポートすることはなかったのですが、
過去にスクールを利用された方から吉報が届きました😍


第一声はしばらくぶりの連絡を詫びるものでした。
仕事をお忙しくされていたとのことで、面接に参加できたのは
❝奇跡❞だったと声を弾ませていらっしゃいました。

最終面接の前にはSkywaysのblogを読んでくださっていたようで
勉強になりましたとおっしゃってくださいました💖

【最終面接】ANA既卒(週末)に向けて





昨年は二次まで進んだものの、やはり準備不足から残念な結果になってしまいました。
しかしSkywardsにとって彼女はあと少し時間をかければ大丈夫だろうという評価で
ボーダーライン上にいる方であると捉えていました。

☑いかに自分を最大限に、上手に表現できるか

☑細かいところに神経を行きわたらせることができるか


この点を克服できるようになさってねとお話ししてから、約1年。

英語の習得はもちろんのこと、生活態度や現職の中でも
内面を磨く努力はなさっていたようです✨







最近の傾向として利己主義な方が問い合わせでも見受けられます。
顔が見えないという心理的優位がなせる業かもしれませんが、
自分の都合を押し付けたり、合格するためだけに人を利用しようというタイプ。
職種特性を理解してない志望者というのが適切でしょうか。。

残念な方がいる一方、このように律儀な方の存在にはほっとします。



採用されなかったからといってエアラインの対応を非難したり、
合格した人と自分を比較したり否定するような考えでは、
この先も道は険しくなるのではと案じます。

邁進している仕事があるのなら、結実させてください。
周囲の人があってこそ、自分が存在できるのだと
体感してください。

そのようなあなたであれば、どのエアラインもほおってはおきません💘





2017年10月29日日曜日

【合格者インタビュー】JAL既卒

まもなく入社を迎えるHさん。
忙しい合間を縫ってインタビューにお答えいただきました。



Skywards「おめでとうございます!前職からLCCへ、一歩ずつがんばりましたね」

Hさん「ありがとうございます。最終面接の直後は思った通りに行かず、きっと駄目だろうと思っていたんです。。先生に人生の先輩として、至らない所を率直に指摘していただいて本当によかったです」

S「CAになることを実現したけれど、Hさんにはそこで終わって欲しくなかったのですよ」

H「自分自身、LCCでの乗務に慣れがでてきて。妥協してしまっている自分を認識できたました。あのお言葉がなければ今も環境を受け入れてしまっていたかもしれません。年齢的なこともあり、最後の挑戦になるかもしれないと覚悟が決まりました」

H「昨年もESは通過していたとはいえ、今年は打ち出し方を変えていただけたことも合格の鍵だったと感じています」

S「そのとおりですね。昨年、他社に合格したESではJALに通用しないことはわかっていましたから。前職についてスキルを洗い出し、CA職の志望動機につながるようにしたことは勝因でしょうね」

H「はい。面接ではESの内容を深掘りされましたので、ES作成の際に先生からヒアリングを受けたことが活かされました。正直に言うと、先生からなぜ?どうして?結果は?と聞かれてうまく答えられずにいたので自身もなくなりかけました」

H「それでもESの文面を整え通過したことにより、自分の軸ができた気がしました」

S「無難な返答をしていたので、限られたレッスンで質疑応答を繰り返しましたよね」

H「ありきたりというか、表面的なことを口走る自分が嫌になりました。先生になんども角度が違うと言われる始末で。第三者の評価を気にしていては殻が破れないということは分かっていたのですが、なかなか難しかったです。JALの面接官からは先生と同じ突っ込みがありました(笑)」

S「誉め言葉でしょうか(笑)いつも本番さながらに、面接官の視点を心掛けています」

S 「現役であることは有利でしたか?」

H「唯一、面接に向けてスケジュール調整ができたことでしょうか。私はCA歴が短いため、訓練を経ているということだけで有利になるとは考えませんでした。その点は先生にご指導いただいたように視点を変えて話すようにしました」

S「社会人として、今いる環境を否定することだけはして欲しくなかったので、そこは工夫するように意識してもらいましたね」

H「また先生のおっしゃっていたJALのサービス・ホスピタリティーの神髄を、自分なりの言葉に変えて伝える場面がありました。それまでの返答には納得してくれないような表情だった面接官がとても真剣な眼差しで聞いてくださいました」

S「FSCでこそ、Hさんご自身の能力が活かされると信じていますよ」

H「そういっていただけるとがんばれそうです。訓練では一から学ばせていただきます」




過日行われた懇親会では既卒にもかかわらず盛大に(大手らしく)迎えられたそうで、
感激したとのこと🍻
同期になる人たちはやはり即戦力を見込まれてか、他社の現役が目立ったようです✈
今回は20代後半や男性の合格者もおり、落ち着いた雰囲気とおっしゃていましたよ。


1000日を切ったオリンピック彩るメンバー
🎌




年齢を重ねていても、アドバイスを謙虚に聞き入れる姿勢を
JALに認めていただけると信じていました。
内定連絡のフィードバックも同様のものだったことからも、
見立ては正しかったようです✌


いつか彼女のFLTに巡り合いたいものです💕



2017年10月27日金曜日

≪速報≫KLM電話面接

本日までに面接への案内がいただけるとのことですが、
25・26日それぞれ段階的に送信メールが届いています。

1次面接はこれまでの傾向からいくと4名が3部屋だとすると5~6タームで
150名が対象となるでしょうか。
最終的な採用数は20名程度では予測します(あくまでも個人見解)。


応募書類
英文履歴書・和文履歴書・全身写真の提出が指定されていましたが、
和文添え状やカバーレターを同封してもどちらでも構いません。


英文履歴書は応募者によって工夫が必要です。
例えば職歴が浅いければCV、経験が豊富であればResumeにするなど
英語に精通していることを証明できるように作り込んだ方が通過しました。

実際に身体データ・TOIECの無記載であっても書類審査通過となりました。
(他社の場合と異なり、CVに証明写真を添付しなくてもよい)


電話面接
現役・経験者ともに外資系が多く、現役を退いてしばらく期間がある人、
40代、既婚、子育て中の人、海外生活が長い人など広く電話を受けたようです。
電話番号は固定と携帯番号、所用時間としては5分~50分までと幅がありました。
書類の到着順でもなく、締切翌日から最終日20日の20時ごろまで続いた模様です。
入電の際に対応できず、折り返して面接をしていただけた方もいらっしゃいました。

質問は担当者が履歴書を手元に置かれていることがわかる、経歴に沿ったものです。
個人によって異なりますが、おおよそ以下の通りです。

  • 職務経験(エアラインの場合は詳細)
  • 現職について
  • 志望動機
  • 居住地の確認
  • 留学経験
  • 国際経験
  • オランダへの渡航経験
  • オランダの印象
  • 休日の過ごし方
  • 地元のおすすめの場所
  • 面接予定日で都合の悪い日

College or aboveと募集要項にあり、短大卒だけでなく専門学校卒の方も
問題なく通過されました。

2011年採用では記載にBachelorとの記載があり
「Digreeがなければ、残念ですが・・・」とお断りをされたため、
今回、応募を断念した方はチャンスを逃したと言えるかもしれません。

このご時世、給与面など改悪を受け入れなければなりませんが
就労ビザについては国の法律や社内規定によるところ。
今後も諦めずに次の機会を待ちましょう☝


面接に招待された方はこれからが本番です。

現役・経験者が同席となるためハイレベルな採用選考になりますが、
これまでの合格者はぎすぎすした感じはなく❝Mature❞な印象。
考え方、生き方を問われる場面が多く、難易度は高いと評判です。
ある意味、人間性を問われると覚悟しておかれてはいかがでしょうか。



面接そのものがとてもよい経験になるはずです


2017年10月25日水曜日

活発な営業活動

PA「皆さま、空の旅はお楽しみいただいておりますでしょうか」💁
※Public Adress =公衆伝達、機内アナウンスのこと




今回は困ったお客さまについて笑えない話。

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国土交通省の定めによる告示により2014年9月1日から機内でのスマートフォンを含む
一部の電子機器類が使用が可能になりました。
利用するための条件もあり、離着陸時を含み、機内では電波を発しない状態、
いわゆる機内モード(インターネット・通話ができない、
起動時に通信が必要なアプリを使用することもできない)にしておく必要があります。

規則を破った場合には罰則があり、航空法施行規則第164条15により、
50万円以下の罰金が科せられることがあります⚠

現在では機体外に電波が飛ばないWi-Fi装着機に関しては問題がないのですが、
計器に支障をきたす恐れがある場合は機長や客室乗務員の指示に従っていただきます。
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あるとき日本人が大好きな南の島からの帰国便でのこと✈
若い男性がB747-400の後部座席に陣取っていました。その数およそ20人👥👤👥

皆さま滞在先での活動にお疲れの様子⛱🏄
8時間ほどの飛行時間の大半は睡眠に充てられていたため、
こちらにとってはありがたい状態💤
他のお客さまから「若者が騒いでウルサイ💣」などというクレームも想像され、
同僚とは気をつけようととご搭乗中に目を合わせたぐらいなのに、まったくの拍子抜け💬
見た目の印象よりはるかに良きお客さまで、誰もが快適な空の旅を満喫されていました。

ただ、これは着陸するまでのことだったのです。。




飛行機が着陸すべく車輪が滑走路に「キュッ、キキキ」と接した時点から

「もしもし」📱

❓ ❓ ❓

「あー、俺・オレ」📱
「連絡してくれてたよねー、ごめんねー」📱
「さみしかったっしょ」📱
「土産あるからさ、許して~」📱


❗ ❗ ❗

この人達、ホストだわ💏



ホスト君たち一斉にが着信のあった顧客に連絡をしている訳です。。

PAを入れるにも最後部の客室だけの問題。EY(エコノミークラス)のみの
PAもできるけれど、一角のお客さまの行為。
しかしこのまま放置して、他のお客さまが不安を感じられてしまうのもいけない。

そこで

「お客さま、携帯電話の使用はお控えいただけますでしょうか」📵

逆噴射してスピードを落としているから爆音に声がかき消され聞こえない・・・
いいえ、聞こえないふりで❝営業活動❞


「お客さま、携帯電話の使用はいましばらくご辛抱ください」💢

「おーきゃーくーさーまー、通話は、お・や・め、くださーい」😡


最後部のジャンプシートから何度もお声掛けして、どうにかやめていただきました💨



職業が問題なのではありません。

滑走中もオーバーランなど何が起こるかわからず、
もしもの際に脱出が遅れるなどの危険からをお守りするためです👷




こちらの保安業務も❝営業中❞です



あとでチーフにこのことを報告したら
「そりゃあ、ホストにとって営業できない時間帯があっては死活問題なんじゃないの」

いったいどの視点からの発言なのよ・・・💀



以上、LINEが広まる直前のエピソードでした👅


2017年10月23日月曜日

君の名は。

Crewの中にはいろいろな人がいて、
今回はまったくのスポーツ音痴の話。


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FIFA World Cup 日韓大会前、あるナショナルチームが直前キャンプを行っていました⚽
しかし、その場所は南国の島🌴🌊
キャンプ地に適さない劣悪な環境の不満から内紛へと発展。
代表監督とキャプテン・選手が衝突し、
最終的にはチームの主力であるキャプテンが追放されました😡😈
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これは本国記者による取材に対し不満をぶちまけたり、
それが配信され国民の目に触れるところになったことで表面化。
「代表チームへの批判により強制帰国」
初の開催国である日本でも大きく報道されており、誰もが知るところでした🗾



その選手の帰国便でのこと✈

友人が訛りの強い英語を話すお客さまに苦戦しながら
ビジネスクラスのお客さまを担当していました。時に話に花をさせながら...


間もなく成田に到着という頃に

選手「君は僕のことを知らないようだね」
友人「えっ」もしかして有名人なの❓❓❓)
選手「君が僕のことを知らなくてよかったよ」
友人「申し訳ございません」えー、誰❔)
選手「君のお陰で穏やかな気持ちになれたんだ」
  「本当に助かったよ、ありがとう」
友人「こちらこそ楽しいお話をありがとうございました」
   誰・だれ・ダレーェェ)😱

このエアラインの国ではサッカー人気は低く、同僚に聞いてもわかるはずがなく
まさしく


『君の名は。』💭



名前(Passenger Listにある)は分かっているんだけど何者なのかわからない状態。。






FLTを終えた友人が電話をしてきて事の顛末を話すので、
「ああ、それは有名な〇〇選手だよ」と答えると「誰でも知ってる人なの」と(笑)

「俳優じゃないとは思ったけど、政治家や有名ビジネスマンでもなさそうだったから
何者かと思った…」とも💦


もしも彼を知っているスポーツ好きの自分だったら、
きっとマスコミに様子が漏れるのではと不安を感じて
リラックスできなかったかもしれないから、
知らなくてよかったんじゃないという話をした覚えがあります😉






余談ですが・・・

彼の母国、ナショナルチームはベスト16進出を果たして喝采を浴びました🎉

この方はプロリーグのチームでも悪童と呼ばれたまま現役を終えましたが、
プロフェッショナルとしてそのような立ち位置が求められたのかと
友人に話から想像したものです。

いい人だったって言ってたしね🍀




2017年10月22日日曜日

KLMは高嶺の花?!


先輩や元同僚、友人など複数ののKLM出身者から聞こえてくるのは

人が温かい居心地のよい会社ということ👑



1954年に初めて日本人客室乗務員を採用するなど長い歴史があります🌷

1980年代に採用された方のお話によると正社員と契約社員が選べたのだとか。
本社でオランダ語のテストにパスできればオランダにベースを移し、
本国同様の待遇(定年65歳)でKLMの全路線に乗務することもオランダの法律改正前
(EU統合以前)は可能だったようです。
実際に5か国語をマスターされた方は日本人初のパーサーにまで昇格したそうです👏

入社当時は「結婚出産を考えると4年で十分だろう」、地方出身で東京で暮らすには
「賃金面でもその方が有利」との選択を後悔したとおっしゃっていました。
契約満了後は補充要員の登録することにより繁忙期のみ乗務ができたようですが、
他の仕事を持つ必要がありキャリア面では不安定要素となったということです😔

92年採用までは自社、ノースウエスト航空(現デルタ航空)と広範囲な提携を結んだ
以降の94年関西ベース採用※1ノースウエストによるものに変わりました。
※1出向者は(1年契約3回まで更新可)

96年にはKLMに戻り、応募資格も身長162㎝から158㎝と基準の緩和、
男性にも門戸が広げられました。この後、出向者も直接雇用に切り替わり、
99年の関西ベース採用では最終面接の際に『英文エッセイ』があったようです。
2000年は各ベースの補充として東京で開催、06年からはJALビジネス(現キャプラン)に
採用の一部を委託しています。
この時から電話インタビューが行われるようになりました📞📲
10年の採用の方のみ例外的に8年(3+2+3)※3の雇用となったようですが、
13年の福岡ベース採用※2は路線撤退となりましたが然るべき対応はなされたようです。
※2 97年の札幌経由名古屋便や13年の福岡便開設の際には札幌ベース・福岡ベースが存在
※3 経営状態によりコスト高の日本採用・訓練などを回避するという判断がされるなどの理由あり


社会的事象に経営を左右されるエアライン業界にあって、日本人客室乗務員の
契約更新時に❝紆余曲折❞がないわけではありません。
今回も契約は3回更新の後、2回更新ができる可能性があると明記されていました。
このニュアンスでは期待をしない方がよいかもしれません
ただひとつ、間違えなく言えることは訓練に参加した時から、
最後の乗務を終える瞬間までKLMファミリーの一員とであることを誇りに思えるような
素敵な会社だということです💐



限定期間とは言え日本ベース
ゆったりめのスケジュールなど『働きやすい環境』ということで志望者の人気の的✈
外資系(特に外地ベース)からの転職が多い印象ですが、未経験者も採用されています。
男性はもちろん、40代、既婚者やママも採用されているのでヨーロッパらしく
とても公平で、志望者が大勢いらっしゃるのも当然ですね。
雇用契約の関係から4・5年に一度程度もしくは路線開設の募集ですから、
今回の応募者も相当数に上ったに違いありません。

キャプランの担当者が確認しているのは長丁場の面接に耐えられる語学力かどうか。
電話の鳴るタイミングにより慌ててしまったと報告がありましたが、
質問内容は想定内でした。

お電話をいただけた方々は自信を持って次の準備をなさってくださいね。
1次面接は11月2週目、2次面接(最終)は3週目とスピード採用ですから、
くれぐれも体調を崩されませんように。

とにかく今は次の案内が待ち遠しいですね!


面接ではKLMへの想いを伝えましょう💖





2017年10月6日金曜日

塩対応・神対応

この時期には各社の接客を担当するGSのスキルを対象とするコンテスト開催が
ニュースで取り上げられていますね。

何年か前の出来事が頭をよぎりました。
友人が「大変だった😡」と、ことの顛末を聞かせてくれたのですが、



あるスポーツの日本代表・海外遠征に向かうため地方空港に向かっていたところ
高速道路が事故による大渋滞。
なんとか締め切り時間の間際にカウンターに辿り着いたものの
スーケースは預けることができず、某社GSと共に保安検査場へ。

ここでトラブル発生。


警備員「(このスポーツの)道具の一部が金属だから、残置するように」
当事者「金属探知機を通過しているのになぜか」

2分程、このやりとりが繰り広げられているのに担当のGSは無表情で見ているだけ。
「搭乗口で貨物室に預けるので問題ないのでは」と助け舟を求めてもなしのつぶて。


実はこのエアライン
そのスポーツのスポンサー企業


「どのようにすればよいのか」と判断を仰いでも全く解決に動かないので、
半ば捨て台詞を吐きながら別のエアラインのカウンターへ。

20分後に同じ目的地に向かう便があったので、すぐに自腹で航空券の購入と発券。
荷物についても全く問題なく、僅か2分で完結
無事に出発・乗り継ぎ空港に到着、チームに合流。


海外に向かう飛行句の中では泣きっ面に蜂地獄に仏の話に終始。
当然、協会幹部も耳にするところになったとか。。

それもあってか、後になって航空券の裏書きを認めたスポンサー企業。


『デフレの時代に高級品が売れる理由はこういうことかな。
こういう時代だからこそ、心地よい時間とクオリティーに
対価を払えるよう、がんばって仕事をしようと誓った』

時すでに遅し。
〇〇には二度と乗らないとの誓いを立てて今日に至ると。

接客スキルや業務手順に磨きをかけ、人的サービスをもっと向上させていくという
目的を持っているのはよくわかりますが、
やはり事は現場で起きているんです

お客さまが困っていらっしゃるのに、どうしてよいのかわからず固まっているのか
表情が全くないことが現場の疲弊ではないのかと気になりました。
経験値が先輩・同僚と共有でき、お客さまに次善の策を提供できるようになるためには
過度な人員削減や賃金抑制から現場を開放することが一番のように感じます。

厳しい現状のなか現役GSの方々は、会社にはお金を払って勉強させてもらっている、
お客さまに育てていただいているという気持ちで仕事をされているとことでしょう。

不平不満を並べても何も変わらない。ならば当事者の言葉を心にとどめて
自分の価値を高めていくことに力を尽くしていくしかないですね💪




2017年10月2日月曜日

隣の芝生が青いのは?

10月1日は日曜日でしたがJALANAの内定式が行われました👏

今日2日も多くの企業で内定式が行われているとニュース報道がありました。
首都圏では早朝に起きた停電や事故で電車の遅延・運休が相次ぎ、
内定者はさっそく『社会人の洗礼』を受けたようですね😖

「久しぶりにスーツを着て緊張感があります!」
「半年後に社会人になるんだと実感しました!」
「訓示を受けて身が引き締まる思いです!」


きりりとした表情でこの日を迎えた人ばかりではないはず。

内定式は最終的に入社の意思を決めさせる場ですので、
あらためて自分がどうしていきたいのか考えた方、不安を覚えた方もいらっしゃるでしょう。

JALANAの内定式は昨日だったんだ・・・」
「本当にこの企業にいてもいいのかな・・・」
「第一志望じゃないけど大丈夫かな・・・」


「本当はあの場にいるはずだったのに」
そういう自分も認めてあげて欲しいのです。

例えばJALANAは近い場所で内定式が行われていたので、いろいろな思いが交錯し、
ゆりかもめ車内はピーンと張りつめた空気だったようですね。
両社から内定を得た人もいれば、本当はJALANAに行きたかったという人もいて
要するに隣の芝生は青かったりするのです。


❝うらやましく思っても
卑屈になってはいけない❞

一人ひとり心情は違いますし、ものごとにはメリットとデメリットがあるわけで、
特定の部分だけを取り上げて比べることにはあまり意味がないのです。
隣の芝生は青いという幻影に振り回されているのが実態なのかもしれませんよ。


それでも隣の芝生が気になるなら、
比較するのではなく『養生』すること。

この夏の高校野球大会では雨天順延などがありましたが、雨を吸収し十分に休養した
甲子園球場の芝は、とても良い状態で高校球児たちは全力を出し切れたそう⚾
球場を1ヶ月弱、明け渡していた阪神タイガースの選手が驚くほどの状態で
管理する阪神園芸の担当者も「外野の芝生なんて、ここ数年で一番いい」とのコメント。



あなたなら?
足元の芝が荒れていれば放っておきますか?

いまの状態から自分が何をしていくかが大切で、枯れさせてはいけないのです。
転職したいのであれば、先のことを見据えた行動が必要でしょう。
コントロールできない外部要因に気を取られるのではなく、うまく利用する。
しっかり根を張るまで踏まない、日が当たるようにする、雨が少なければ水をまく、
それから根腐れが起こらないように傾斜をつけて大事に育てるのです。



「空とにらめっこしながら最善の手を打つ」


園芸さん(タイガースファンが使う愛称🐱)の言葉を心にとめてみては
いかがでしょうか。




芝生養生中
     
      ■
            ■    🌼🌻
あなたの足元が緑のじゅうたんで、隣の芝生につながっていきますように。。




2017年10月1日日曜日

目指せ、5スター!?

ある日の日本発、本国便✈


ビジネスクラスは落ち着いたお客さまで満席。
ひときわ素敵な日本人女性が担当エリアにいらっしゃって、
スムーズなFLTになりそうな予感💕

搭乗中のウェルカムドリンク、離陸後の30分ほどで昼食のサービスがスタート。
シグネチャーフードをお出しするとビール以外に合うものをとのご希望に
PHILIPPONNAT Royale Reserve Brut(シャンパンのロマネコンティ)をご提案。
感嘆の声を上げられご満足の様子。

担当エリアのお客さまにメインを運んでいるなか、ワインを変えたいとのお申し出。
当時、日本では珍しいかった自慢のKWV CHENIN BLANC South Africaを提案すると
どのようなワインなのかとのご質問。

KWVとは南アフリカのワイン生産団体で、このCHENIN BLANCは南アフリカの
ワイナリーで広く栽培されているぶどうです。麦わらのような色が印象的な白、
果実味とまろやかな口当たりでおすすめでございます。


うんうんと頷いていらっしゃる。

酸味がしっかりしたワインを「フレッシュ」と表現しますが、
こちらはさわやかさに
甘さが感じられます。そのまろやかな口当たりがシュナン・ブランの特徴であり、
お選びいただきましたメインディッシュの甘みをよりいっそう引き立てますなどと
続けたところ、ティスティングをなさりたいとのこと。

🍷

🍷

🍷


このようなやり取りの繰り返しがデザートまで続きました。
Starboard sideのお客さまにはペースが乱れて申し訳ございません状態😥
※右側通路のこと、左側はPort sideと言いInchargeが配置される



チョコレートには赤のポートワイン(ポルトガルの宝石)をどうぞとお声掛け。

すると、どちらのものかとのさらなるご質問が。。

テイラー社は老舗でポルトからドウロ河を100キロほどさかのぼった
一日の寒暖差が50度ある地域でとれる葡萄から作られていますと言い終えたところで


❝チップ

英語発音の声が。




え❓
ええ❔




グラスを窓から差し込む光にかざしていらっしゃる。
恐縮しながら確認すると、小ぶりのカットグラスなので見たところ
ガラスの反射か、かすかな曇りのようでした...
ご指摘を受け、グラスを磨いていなかった不手際を謝罪。

そこで確信しました。

この方、CPさんだ。


ワイン好き、ソムリエ、覆面チェッカーどころではない、
まるで知識テストと指導されているようなFLTだったからです。。


いま思えば、
5つ星ホルダーへの偵察だったのでしょうね~




到着前にはチーズの盛り合わせとシャンパンを楽しむだけでなく
NARUMI BONE CHINA のチェック☑

こちらもお皿を裏返していたのを目撃(見逃さなかったわよ~)👀

なるほど納得。
『アジアNo.1』から次のステージへ、
フラッグキャリアではないエアラインの❝貪欲さ❞を感じさせる一幕でした😜
※Flag carrier=一国を代表する航空会社/一般的にその設立背景や沿革を含める