2017年9月14日木曜日

【制服】Swanの秘密

名札の棒線で職位が表される




マレー人のエキゾチックな顔立ちの濃い肌・明るい髪色には
鮮やかな柄が似合い、ボリュームあるシルエットには
Baju kebayaが映えますね。

Vの胸元には隠しペンホルダー、
Sarungのウエスト部分にはミニポケットがあるんです。
Long haul flightのIdol timeでは支給のカーディガンを
着用して機内湿度の低さに耐えます(笑)





Kebayaの色で職位が表される



華人は日本人と同じく肌の色が薄く、黒髪で細身。
凹凸が少ないシルエットは工夫をしなければなりません。
Sarung kebayaグラマラスに見せるために
補正下着の着用が推奨されているんです😳
どの部なのかはナイショ(笑)

ラウンドやスクエアの開き具合により
デコルテを綺麗に見せます。





どちらも会社指定のテーラーで採寸し、フルオーダーメイドです。
そのため体形維持に努めなければなりません💦

画像はお借りしています
Groomingでは元MISS(国の代表)や元Crewで
美のカリスマ(Groomingの鬼)などが教官。
専属のヘア・メイキャップアーティストや
Lancomのビューティーアドバイザーが
個別に指導してくださいます。

毛深いとうなじの産毛を処理するようにとか(笑)



入社後すぐにメイクレッスンがあり、しばらくは自前のスーツに指定の色の
アイシャドウ・リップでトレーニングしますが、
ユニフォームが仕立て上がったら着用が義務づけられます。
Deportment Room(総鏡張り)で姿勢やお辞儀、歩き方、座り方、階段の昇降、
タクシー乗降までKebayaにふさわしい優雅な所作を学びます。
ペットボトル飲料だって飲み方に気を配らなければならず、
トレーニング後に急いでストローを買いに走るほど。
いつどこで誰が見ていてもよいように上品さを醸し出さなければなりません。
厳しいトレーニング期間を経て迎える卒業式には初々しくもそれなりになり
人によっては❝The best Grooming Award❞に選出され、模範となります👏

時代とともにメイクにもトレンドがあるためマニュアルが改訂となり
それまで使えなかった色のマニュキアがOKになることもあるんですよ。

Line outしたCrewに対してもSeniorやIn-Flight Supervisorだけでなく
覆面Chekerが常に目を光らせていています。
お肌のコンディション不良だけでなく、美しく着こなせていないと判断されると
Warning Letter(注意喚起)を受け取る事態に。
新人は慣れないFlight業務や職場環境で数ヶ月は痩せていってしまうんです。
そこで忙しい機内でもしっかり食べることも指導されます。
時には体重増加でGrounded(地上勤務)の命令が下されたなんていう
同僚のウワサも耳にしたり…😱


とは言え女性はひと月の中で多少なりとも体重の増減があるもの。

ユニフォームを新調するためのフィッティングの際には
テーラーに相談してほんの少しずつサイズを変えて仕立ててもらえるよう、
こっそり対策を立てています😉
最近ではBatickの質に難があり(仕入れ時期による?)柄が不鮮明らしく、
同僚から情報を得て(Big Chat)タイミングを見計らい
テーラーに駆け込むのが主流だそうです。

Batickはポリエステル混でも伸縮性がほとんどないので
腕回りにゆとりを持たせるデザインです。

が、しかし

手を伸ばして素早くSafety equipmentをCheckしたり、
Galley Dutyで高いところのモノを取るをしたり、
お客さまの手荷物収納のお手伝いやCompartmentを閉める動作をしていると
肩から脇の辺りに布すれによる黒ずみが出現😟

これが羽みたいに見えるのでエンジェル・ウイングと呼んでいて、
MHSQ Crewにしか通じない❝隠語❞なんですよ🔑
現役生活を終えると消えますが、現役にはスキンケアが切実な問題💆

ユニフォームを着ている限りSwanでなくてはならない、
見えない努力が欠かせないのです。






SQ面接に向かう方々。
シンガポールの国策エアラインであり観光立国の要。
面積や人口の少ない国がすべてを計算して運営していること、
ユニフォームはマーケティングの主幹であり、その企業戦略を理解したうえで
最大限に自分を表現なさってください。


マニュキア・ペディキュアを施して
Graciousにいきましょう💖



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