2017年9月19日火曜日

機内アナウンス 外資系 編


機内に乗り込むとさまざまな言語が聞こえてきて、異国情緒が漂いますよね✈


外資系エアラインの場合、外国人乗務員には
機内通訳要員としての大きな役割があります💁

エアラインによりますが、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、オランダ語、
ドイツ語、北京語、広東語、韓国語、タイ語・タガログ語・ベトナム語、
アラビア語など、さまざまな語学スキルを有する外国人乗務員を採用しているのです。
日本人採用に❝日本語面接❞があるのはそのような意味からです。

多様なルーツを持つ社員が多いアメリカ系では社内規定の試験があり、
語学力1~5にレベル分けされ、1か2でなければアナウンス資格を得られません。
緊急事態や急病人発生時に対処できるだけの力があると判断された者だけが
ウイングバッヂとともに言語を表す国旗のバッヂを胸につけることになるのです👍

緊急事態の自動音声があるとはいえ、その言語が話される路線では一便につき
最低1名ずつ「Language Speaker」としてアサインされるので、
Roster(スケジュール)の交換にも制限(同じ立場のみ交換可)が生じるのです。
また他にその言語を母国語とする人がいたとしても
アナウンスは指名された担当者のみが行うことになっています。





いまは無きノースウエスト航空(現デルタ)のアジアー日本路線の機内アナウンスで
ちょっとした違和感がありました🎤



「本日の映画は『ヒマラヤ杉に雪が降る』でございます」




邦題は
『ヒマラヤ杉に降る雪』じゃなかったっけ...
今日のアナウンス担当は日系アメリカ人FAで、
きっと『Snow Falling on Cedars』(原作)をそのまま訳したんだな、と気づきました。


当時Northwestは本土ー日本にIn-Flight Service Representative(日本人機内通訳)、
その他はFlight Attendant(日本人含む)の職種がありました。
LO(LANGUAGE OF DESTINATION=到着国の言語を話す制度)のFAには
多少なりとも語学資格に手当が支給されており、責任者がすべて負うことが絶対。
他に日本人FAがいてもアナウンスをしない、訂正をしないのは
手を出してはいけない部分なんだな、とも気づいたのでした。
このような仕事の仕方は外資系ならではといえるでしょう。


一部の外資系、エミレーツ航空・エティハド航空・カタール国営航空や
キャセイパシフィック航空などは保有路線すべてを乗務することができますが、
多くは本国と日本と結ぶ路線を担当することが主です。

※使用機材の乗務資格を取得している場合



もちろんニーズにお応えするため日本人客が多く観光で訪れる都市に
年末年始や夏季休暇の期間限定でアサインされることもあります🏰🗽👳💃💂

ただ必ずしも日本人のお客さまがいらっしゃるとは限りませんので
FLT中に一言も日本語を発しなかったなんてこともあるんですよ💧
Crewから「なぜこの便にいるの?」と尋ねられたり、In-Flight Supervisor(Chief Purser)に
日本路線ではあまり担当することのないGalley にアサインされ、
Cabinに出られないぐらい忙しく作業をしていたりするんです💨



また日系編失敗についても紹介いたしますね💭


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