2016年12月29日木曜日

【ES】ジェイ・エア

企業研究は進んでいますか。
ジェイ・エアのCAはお客さまとの距離が近いことから、
ESだけでなく採用試験の過程でも❝人となり❞をしっかりと見てくださいます。

昨年はTOIEC600点以下の方はエントリーの時点で選考終了という案内がありました。

2016採用(2015年度)では内定ピークが8月末。
募集は秋以降と採用も終盤に差し掛かっていたため、
この時期までに基準を超えていない人は『準備不足である』と判断された訳です。
もっと言うと「訪日外国人数が目覚ましく伸びている中、
国内線であっても語学力は必要だということを意識していたか?」ということ。


以下のことを十分に理解したうえで、志望動機を作成しましょう。

  • 大阪ベースである
  • 小型機のため1名または2名乗務である
  • 全てにおいて自覚と責任が求められる
  • 安全管理・時間管理は高いレベルを要求される


特徴的なのは一人乗務ですよね。
ということは、人間関係にストレスを感じることがない反面、
いざという時に頼れるのは自分だけ

そのことからも強い意志をお持ちの方が採用されています。


年齢層が高いビジネスマンのお客さまときちんとお話しできるという点でも
社会常識がある点もポイントです。



お正月休みから筆記試験に備えSPI問題集で対策をしておくことが重要です!
苦手分野の克服、点数を取りこぼさないようにしたいですね。
  • 時事問題
  • SPI(理数問題)
  • 国語(漢字)
  • 自然現象(気象・火山・地震)
政治経済など世の中の動きは新聞やニュースで理解を深め、
飛行機にまつわる地理や積乱雲など雲の発生、風など気象についても
確認しておきましょう。


一人でも多くの方に、夢を叶え、生き生きと働き、輝いて欲しい。
少しでもお力になれますこと願っております。


2017年が皆さまにとって良い年となりますように☆


2016年12月28日水曜日

【現役 Crew】インバスケット思考 SQ編

クリスマスに日本ステイがあるという現役Xさんとお会いしました!

Xさんはキラキラ宝石箱のような業界トップのエアラインで、
キャンディーのように個性的なCrew達と仕事をなさっています。
↓ ↓ ↓


「ちょっとした手土産」といいつつも、
贈るものや渡し方によってその人の心遣いや
センスが見えてくるもの。

とても素敵な方です🎶



題になったのがチェックフライトのこと。


「たぶん今回はチェックだったと思うんです」という言葉からもお分かりの通り、
覆面チェッカー(上位職)によるパフォーマンス・チェックです。

FLTをしている限り、2ヶ月に1回、パフォーマンスを審査され、
その成績は格付けされるというもの。


Xさんは乗務暦も5年以上となり緊張することはないそうですが、
チェックされていることを意識しすぎて過度にストレスを感じ、
パフォーマンスが低下する同僚もいるとのこと。


責任感が強いと『すべてを完璧にこなさなければならない』考えがち。
特に日本人は周りに迷惑をかけてしまうことを非常に気にします。
無理に自分で処理しようとする傾向が強くなり、自分の時間を限界まで使って
すべて完全に処理をしようとするのです。
そうするとスピーディーに仕事をしていく同僚に
「You are so slow!」
「Slow poke!」
なんて言われて焦ってしまったり。。

「でもこれって危険だよね」
「パンクしちゃうよね・・・」という話になりました。

パイフォーマンスのためには基本知識やスキルを身につけているのは当然ですが、
現地人Crewとコミュニケーションよく、負担を分かち合っていくことも
重要な評価項目なんだそうです。




業界最長、4ヶ月の初期トレーニングは内容が濃いことで有名。
テストにパスできなければ、次の期(Re-batch)でやり直しもあるとのこと。

トレーニングではSafety・Serviceの基礎から、
人種や宗教、国ごとの文化・習慣を交えて、グループディスカッション。
そして結論をプレレゼンテーション(共有)していきます。
❝こんな時、どうする?❞というケーススタディーを繰り返すのだそう。


インバスケット※はビジネス上、大事ですものね~

さすが、です☆


現在日本人は約140名在籍、秋採用の方々も来年の夏までにはデビューだそうですよ♬



※インバスケット思考とは
「限られた時間内に、より多くの案件をより正しい方法で判断し、処理する思考法」です。









2016年12月26日月曜日

【業界内の転職】GS編

札幌千歳空港を中心にイレギュラー対応に追われたGSの方々、
電車など公共交通機関の不通で会社に寝泊まりされたのでしょう。
本当にお疲れさまでした。

50年ぶりの大雪で空港閉鎖・欠航は不可抗力ですが、
お客さまにとっては航空会社のカウンターが唯一の窓口。

不安や不満が鬱積して、泣き叫んだり怒号が飛び交ったり、
時にはストレスや持病から発作で倒れる方もいらっしゃったり。。
ニュースでも報道されていましたが、暴動になりそうな異常な雰囲気の中、
抗議がもみ合いにまで発展してしまったようですね。。
けが人が出なかったことが不幸中の幸いです。




朝の6時半から夜中0時まで、水飲むこともなくカウンター立ち続ける姿。

数時間の仮眠で、翌日も10時間以上怒鳴られたりしている姿。

涙をこらえてかんばる姿。

CAへの引継ぎなど連携しながらお客様の安全を確保している姿。




業界人はGSの仕事ぶりをきちんと評価していますよ。
JAL既卒でも、GS経験者の内定連絡でのフィードバックでコメントしてくださっています。

既卒合格者の方が
「心が折れそうなときも飛行機が飛び立つ姿を見て、
気持ちを奮い立たせた」
と言っていました。

CAの訓練だけでなく、FLTでのトラブル対応もGS出身者の冷静な対応は
同僚も頼りにしています。その存在感は抜群なんですよ。



仕事量の割に待遇がよくない、入社して半年でゲートを一人で担当させられ不安など、
GSの仕事が辛いと感じている方からのご相談を多くいただいております。
どのような職業でも❝仕事に自分なりの意味を持たせること❞が大切、
未来につなげていきましょう。

雲の上はいつも快晴です✈



【合格者インタビュー】ANA新卒入社

2016年4月に新卒入社されたANA CAの方にインタビューしました♪

BさんはANAの制服がとっても似合うスレンダー(165cm)な方。
アメリカ留学の経験があり非常に前向きで積極的、いまどきの学生にはあまり感じない❝パワー❞の持ち主です。

そんな彼女が日系エアラインに入社して様子が一変しました。




Skywards「ご自身の性格から外資系を志望されていましたね」

Bさん「はい、外資系を受験する前にANAの新卒に挑戦してご縁がありました。正直なところ(合格というより)練習する気持ちで面接に臨んだので自然体でいられたのではないかと思います」

S「入社してみていかがでしたか?」

B「面接や内定式の雰囲気と違って戸惑うことばかりでした。保安訓練の座学では毎回小テストがあり、週明けの月曜には一週間分のテストが待っていて土・日も自主学習の日々でした。テストの成績によっては教官からの厳しいお言葉と追試の嵐ですから。。クラス全体で考えるように指示があるので、ピリピリしたムードになります。自分自身も余裕がなくなっていたと思います。ショックだったのはサービス訓練で『あなたのサービスは外国人乗務員より日本を感じさせない』とのコメントをいただいたことです。自分のすべきことを考え直すきっかけになりました

B「面接では奔放な発言が個性と評価されたようですが、ホスピタリティーについてはあいまいなままだったので、痛い点を指摘されました」

S「そういえば、帰国子女と間違えられたと言っていましたね(笑)もし外資系エアラインに入社していても、日本人としてどのような仕事が期待されているのか考えさせられたはずですよ」

S「ではOJTではどのようなことが印象に残っていますか?」

B「インストラクターから学ぶのですが、基本通りにしないことに疑問を持って先輩に質問すると『訓練所と実際のFTLは違います!』と一蹴されてしまいました。戸惑うより聞いた方が早いと思ったのですが、先輩方に合わせていくことで企業文化も育まれていくんだなと実感できました

S「国内線は時間との戦いですからね。臨機応変の重要性を思い知ったわけですね(笑)デビュー間もない時期に訓練生がどんどんOJT FLTをする状況でしたが、それはどうでしたか?」

B「独特のルールや班以外の先輩の仕事の仕方も十分把握しきれないうちに後輩が入ってくるので、一緒に学ぼうという気持ちでいます

S「来月からは既卒採用の方々が訓練開始です。年齢に関係なく先輩の立場ですから、自覚を持ってがんばってくださいね!」




近年の大量採用で訓練所は大賑わい。


訓練教官の友人も

『新卒入社には(新入社員研修が訓練で)大変なことはわかっているけれど、一刻も早くCAとして一人前になってもらわなくてはならない。そのためには厳しいことも言うし、緊迫した状況も作り出す。それが会社から与えられた役割だから』

と言っていました。

ANAらしさを体現できる人になって欲しいというのは、
採用担当者・担当教官・インストラクター共通の想いです。



Bさんはまだ1年目。
組織人としてどうあるべきかを考える日々ですが、
いつの日か彼女の個性も活かせるようになることでしょう。




2016年12月20日火曜日

厳格な規則で有名なエアライン

現在募集中のカタール航空


SNS発信部隊がいる中東系の他社とは異なる点もありますので、ここで整理しましょう。


イスラム教国家での生活上、イスラム教で禁じられていることは守らなければなりません。
例えば「アルコール購入許可書」。
毎月の給与がある程度の額を満たしている者に限り、会社からの許可を得た上で
申請手続きを行う必要があります。

給与は無税で、家賃、電気・ガス代、職場までの交通費、医療保険はすべて会社負担、その他
補助金が出ます。また安全な敷地内の2ベッドルームのアコモデーションが与えられ、
他の2人の新入社員と共同生活をします。

これだけならメリットの方が多いような気もしますね。


しかし、「え?」というような規則が存在。
アコモデーション一つとっても細かなルールがあるのです。

・ 男女別の寮
・ 入退出管理(社員証にあたるIDカードにて実施)
・   門限あり(外出可能時間・帰宅時間の設定あり)
・ 訪問者の管理(身分証明書の提出・自筆サイン、滞在可能時間の設定あり)
・   クルー同士の宿泊にも規定あり(ともに翌日がオフの場合のみ)
・ ハウスキーピングの存在(掃除という名の室内チェックあり)
・ 職場への送迎(女性の場合は自身の父親か兄弟、夫のみ)


昨年は国際労働機関(ILO)がカタール航空に対し、妊娠したクルーの解雇を認めている
契約内容は差別的として、この条項を廃棄するよう要請したというニュースが流れました。
以前は新聞記事でCEOが「就職して5年までの間に結婚する場合は会社の許可が必要になるが女性がこの規定を知った上で労働契約を結んでいる」、「専門訓練という投資に見合った内容なので問題ない」という主張でした。
また「居住場所の玄関をカメラで監視することと訪問者の記録は女性たちの安全のため」、
月間100時間を超える乗務にも「相当の報酬を与えている」と語っていました。

このように民主主義国家でないカタールでは労働組合の発足は禁止されており、
労働者に発言の場はなさそうです。


決して非難しているわけではありません。

イスラム教の国では婚姻関係にない男女が同居していれば処罰の対象になります。
同棲してなくても性交渉だけで罪ですから、邦人も行動には注意を払うべきなんです。
ホテルの経営方針として、旅行者でも「夫婦でないカップルはお断り」のところがあるくらいです。



『郷に入れば郷に従え』




カタール航空だけでなく、外資系エアラインはいずれも日本人で固まることを嫌います。
本国の企業文化を理解して欲しいという意向は強いのです。

母国語を用いて派閥を作ることがないように配慮していることが、
他国の同僚とともに生活することを強いてると先進諸国に映るのかもしれません。


自分の価値観ではどうなのか、よく考えてみましょう。



飛ぶ鳥を落とす勢いだった中東系にも陰りが見え始めました。
採用試験の間隔が緩やかになるかもしれません。

国際派の方々には上記を十分理解したうえで、チャンス掴んでいただきたいです。


2016年12月5日月曜日

【面接】チャイナエアラインは短期決戦!

今週末から来週初めに実施されるチャイナエアラインの採用選考。

毎回、かなりの人数(500名程度)が面接に呼んでいただけるので、
ブログ読者の方々にもハガキが届いたのではないでしょうか。
合格者のボリュームゾーンは23~25歳ですが、28歳の方も書類通過なさっています。
既卒・新卒の50名採用なので、二次面接まではある程度の人数が残りますから
気を緩めないようにしましょう。



まず歴史背景を少し。

1994年から日本人フライトアテンダントは東京ベースの契約制。
日本路線(日本-台湾・日本ーハワイ)における日本人乗客へのサービスがメインです。
(ロサンジェルス・サンフランシスコ線の乗務も入るそうです)

成田国際空港の運用開始後も、中華人民共和国政府の「主権問題で対立する
台湾(中華民国)の航空会社を同じ空港に乗り入れさせないように」という
政治上の理由により成田空港へ移転せず羽田空港に残留しました。
2002年に成田に移るまで、都心に近い羽田空港ゆえ都内や横浜方面からのアクセスが
好条件であること、空港旅客サービス料が無料であること、国内線が集まる空港であり
接続利便性が高いといった理由からホノルル便を好んで利用する人は多かったのです。
2010年の羽田空港が国際化に伴い、羽田発着便を再開させました。

現在、日本人フライアテンダントの居住地は両空港へのアクセス可能な場所となっています。
(早朝便は空港近辺での前泊手配をしてくださるとのことです)


競合するエアラインとの差別化を図るためにも、サービスのさらなる向上と
日本人旅客の一層の獲得が使命となり、
日本人フライトアテンダントの必要性も高いと言えます。

メインとなる台湾路線はフライト時間が短いため、
台湾人フライトアテンダントともにサービスメニューをテキパキこなすための体力も求められます。




面接ではどのようなことがチェックされるかというと、

一次
  • 大型機の乗務でも支障ない身長                 (202cmにアームリーチで届くことが絶対条件)

  • 短いFLT TIMEの中、好印象を与えられる容姿         (本社スタッフの価値観・意向が強い)

  • 英会話だけでなく、読み・書き                (TOEIC550に満たない受験者には筆記試験あり)


二次(最終)
  • 語学力は十分か                            (英語だけでなく異文化理解による話し方)

  • 国際人であるか                           (台湾人は自己表現がはっきりしているため)

  • 日本人として質の高いサービスが提供できるか        (日本人乗客のニーズ・ウォンツ・デマンズを満たすことができるか)




過去は面接官は本社採用担当者3名と日本人支社2名での実施。

面接官のチェックポイントは少しずつ違う様子。
過去の受験者・合格者の話から総合点が高い受験者が残るようです。

質問者に納得していただく答えが言えなくても、
がっかりぜず、笑顔で乗り切りましょう。



スクール生とも直前対策を連日行います!



2016年12月3日土曜日

【合格者インタビュー】JAL新卒入社 後編

2016年新卒入社されたJAL CAの方にインタビューの後編、最終回です♪

Aさんは卒業式の後もアルバイトを続け、社会人になるまでの時間を満喫することを選択されました。入社時期のヒアリングがあり、ほぼ希望通りのようです。




Skywards「入社は後半組になりましたが、まずは三段階7週間の訓練について感想をお話しいただけますか?」

Aさん「事前学習事項は3月に届きました。先行入社した同じ大学出身の同僚に勉強しておいた方がいいと聞いたので暗記しました。わかりにくいことは先生に質問するなど入社準備を万全にしました。最初につまずきを感じたのは、敬語など自分自身がJALが求めるレベルに追いつけないことでした。アルバイト言葉を使わないように普段から意識はしていたのですが、正しい日本語・美しい日本語を当たり前に使わなければならない環境では言葉も出なくなってしまいました。それは接遇英会話でも同じ状況で・・・。自分の力不足に愕然としました。また美しい立ち居振る舞いができるよう、学生からJAL CAへと意識改革をしなければならず、本当に大変でした

S「想像と現実の違いを突き付けられたわけですね。いつの時代も訓練センターではJALのおもてなしマインド=基本品質(知識と技量)を徹底的に叩き込まれますものね。サービス要員としてだけでなく、保安要員としての訓練はどうでしたか?毎週試験がありますが、どのように克服したのですか?」

A「自主的に居残って復習したり、訓練生同士で教え合ったりする日々でした。週末は寝る時間を惜しんで勉強しました。人生の中で一番勉強したような気がします。自分も精一杯の状況で、脱落しそうになる同期を支えることは最大の課題だったかもしれません」

S「連帯責任を課されるのは、それは乗務の中でも非常に重要な事柄だからですね。訓練教官も意図的にされているんですよ」

S「では約2週間、計11回のOJTを含め乗務で感じたことを教えてください」

A「初日はあっという間に終わってしまいましたが、OJTデスクではきちんと振り返りを行い、次の乗務につなげていけますので、その点では安心して現場で学ぶことができます。独り立ちのタイミングが繁忙期だったので、状況を先読みしながらお客さまサービスをする先輩方についていくのは大変でした。わたしはなかなか思うように動けないことも多く、ご迷惑をおかけしましたが、『お客さまにはあなたが新人であることは関係がないのよ』とをさりげなくフォローしていただきました。どの先輩も『こうするともっといいよ』『こんな時はこうしましょう』とコメントしてくださるので、育てていただいているなと実感します。このような方々の仲間に入れていただけたことに感謝して、一日も早く自立しようと誓いました」

A「先生が厳しい仕事だから覚悟を決めるように、と繰り返しおっしゃった意味が分かりました。ようやくスタートラインに立てたような気がします」


まだまだ勉強したりない、と気を引き締めるAさん
国内線を皮切りに経験を重ね、Aさんの個性が発揮される日に期待☆




インタビュー全編を通じて感じていただきたいことがあります。

JALの採用試験は既卒・新卒問わず「感知力・人間力」を求めるということ。
トラブルが起こる予兆を感じたり、お客さまが望んでいることを感じ取る力や、
高い安全性を保持するための術や柔軟性も求められています。

その準備の仕方は人それぞれ


インターンシップに参加する、しないに心乱されることなく、
❝自分で考える力❞を養っておきたいですね。





AさんSkywards対面レッスンの直前対策(GD・集団面接)に参加され、
ANAに合格したBさんにも今年中にインタビューできればと考えています。
お楽しみに~♪