Q.外資系の訓練は過酷なのですか?
A. エアラインの信頼度に関わる安全運航のためには当然だと言え、「外資系が自由だ」と言い切るのは違うような気がします。
職務規程または職務権限規程、就業規則も、英語ではoffice regulations。
外資系の多くが契約社員の採用ですが、その契約書はとにかく細かいのです。
日本では法律で既に裁判所でどう判断されるかがほぼ明確なので、
詳細については書く必要がありません。
海外では何か発生する可能性があるのなら前もって契約締結時に合意して
契約書に盛り込んでおくべきだという考え方です。
契約不履行時の契約破棄時に適用される条件、猶予期間、通知方法や
損害賠償時のペナルティ等を記述できる範囲でできる限り盛り込まれます。
ここには訓練内容の未達による中断・帰国などが明記されていて、
実際に訓練途中で離脱する人は少なからず出現します。
そもそも契約書を読めないなど語学力に問題があったり、
日本企業以外の組織に属するということになじまない人に
非常に厳しい環境なのです。
過酷な訓練であることは国内と変わりありませんが、
国際感覚は必要不可欠であると言えるでしょう。
国内外問わずエアラインによっては、教官に絶対服従。
例えば韓国系は軍隊式訓練と表現されていますが、
これは肩書の後に敬称の「さま(二ム)」と呼ぶからそう感じるのかもしれません。
(将軍様や韓流ドラマに出てくる職場をイメージしていただけると感覚がお分かりいただけるかと。。)
儒教の精神が根付いている国ですから当然と言えば当然ですよね。
いずれにしても外資系は仕事に対しても「契約」という概念が強いので、
どこまでが自分の責任範囲なのかが明確ですから
徹底して叩き込まれると表現できるでしょう。
同時に初期訓練ではCabin Crewとしての連帯責任が問われる場面が多いです。
肉体的にも精神的にもに追い詰められておかないと
「万が一の緊急事態に冷静に対応できない」という考え方です。
逆に、訓練を終えてFLTを始めると任せてもらえる部分に驚くかもしれません。
日本人客室乗務員は裁量を発揮する必要があるため、
個人としての成長が速いことも特長として挙げられます。
(高い自己管理能力や積極性が求められることは言うまでもありません)
日本人が充足されている状況であれば休暇が取りやすく、
一般的に外国人はオンとオフの切り替えがしっかりしているので、
自由なイメージが定着している理由かもしれませんね。
ステイ中も出張中なので規定もありますが、乗務に支障がない程度であれば、
充分楽しめますよ♪
Skywards
0 件のコメント:
コメントを投稿