小正月を過ぎて、どんど焼き(地域によっては左義長)で
しめ縄や正月飾りを燃やして一年の無病息災を祈りました。
今週からは春節連休で来日する宿泊者向けに旧正月のお祝いのため
屋上に赤い提灯のデコレーションなどが行われていますね。
この時期は13億人もの中国人が大移動する祝日として知られていますが、
(何時間も狭い空間で過ごす濃厚接触が心配)
今年は例年より早く1月24日が一日目(日本で言う元旦)となっていて
30日まで休暇とのことです。
大陸だけでなく全世界の中華系はこの春節期間中に帰省して
家族と一緒に過ごすのです。
Crewはというと、日本人の年末年始と同じく休みの申請が重なる時期で
人出が少ない会社もあります。
12月に翌月のロスター(スケジュール)を見て
「ああ、助かった😃」
「あああ、当たった😣」
と一喜一憂するのですよ。
ラマダンは4月24日から1ケ月続くので特定の日はあるようでないのですが、
とにかく24・25・26日の日本到着便と27・28・29日の日本出発便の
乗務が厳しくなるので避けたいのが本音です。
短距離路線なのに、なにがそんなにと思われるかもしれませんが、
機内は凄惨を極める状態になることも・・・😵
例えば
・部上のコンパートメントを独占しようとする
(占有したいというより共有するという概念がない)
・着席した瞬間からリクライニングを最大限に倒す
(一人が操作しだしたらそれを見て周囲が一斉に全開にする)
・席が気にいらないからと出発後に席替えを始める
(着席完了、出発準備完了の報告をしたのに)
・肌身離さず携帯するお茶用水筒に「お湯を入れろ」との要求が止まらない
(搭乗開始から降機まで)
・離陸直前、滑走路まで携帯電話の使用を止めない
(注意するの声を聞かない)
・靴・靴下を脱いで前の座席に足を投げだす
(とにかく場所取り)
・裸足でクラスを関係なく縦横無尽に歩き回る
(トイレもなんのその)
・トイレの床や扉の隅に痰を吐く
(客室の床も異常に汚れる)
・依然として席が気に入らず8番の席を徘徊する落ち着きのない人が続出する
(我先にと交渉し出し、縁起を担ぐためにお金を渡す)
・上位クラスの席に勝手に座る
(平然と毛布をかぶって寝ていたりする)
・大声でしゃべり続ける家族や団体客
(呼んでいるのか、単にこっちを向いて話しているのかわからない)
・トランプを出してカードゲームを始め、それを観戦する立ち見が出る
(賭け事大好き)
・ミールカートを交換するために一旦ギャレーに戻ろうとすると
「まだもらってない!」と一斉に手を挙げて必死に主張する
(後部座席は同じ状況だし、呼ばれると余計にサービスが遅れる)
・食事後のトレーは悲惨でカートに片付けるのも一苦労
(食べ散らかすことが善という感覚)
・Crewを呼ぶとき躊躇なく体を触る
(制服を引っ張られるだけでなく腕を掴まれる)
・機内販売を奪い合うように買い求める
(手荷物もたくさんあるし、お土産は十分そうなのに)
・喧嘩が始まり罵り合いだけでなく掴み合う
(仲裁に入ったCrewが巻き込まれる)
・四方八方からタブレット端末やスマートフォンの大音響がする
(小金持ちの象徴なのかも)
・泣きわめく乳幼児、通路を走り回る子どもを気にかけない親たち
(周囲も気にしていない)
・髭を剃る、爪を切るだけでなくハサミで子どもの髪を切ったりもする
(刃物は持ち込み禁止なのに)
・ポケットから自慢のペットである小鳥を出してくる
(どうやって持ち込んだのか)
・劇辛カップ麺の臭いを充満させる
(温かい食べものが健康に良いと信じている)
・着陸準備中に子どもがいないので探すと床で寝ている
(隠されているか床に同化して見えない)
・着陸態勢に入ってから太極拳のように体を動かし始める
(ラジオ体操のようで途中では止まらない)
・着陸した瞬間に外に出ようとする
(ドアに手をかける人もいる)
・身支度せず我先にと降機するので忘れ物が多い
(取りに来ることが少ない)
飛行時間が長くない分、水平飛行にすべきことが山のように発生して
本当にヘトヘトになってしまうのですよ・・・😫
一般庶民が飛行機に乗れるようになったのは2000年代になってからのこと。
彼らにとっては一大イベントです。
一族や友人知人、ご近所周りに触れ回って意気揚々と旅に出るのでしょう。
にもかかわらず航空業界はコスト削減に取り組んでいて
王様扱いをされるつもりで搭乗したのにまったくの肩透かし。
さらには経験したことのない規則の厳しさに思わず激昂してしまうのでしょう。
もちろんすべての人がそうではありません。
都市部のインテリ層やエリートたちは自分たちの問題に自覚があるので
マナーを意識した行動をなさいます。
航空券の価格が高い低いの違いによってその便の客層も全く違ったりするのです。
(チケット争奪戦があるのでどちらにしても安くはない)
日本だってバブル時代はお金持ち集団であった農協の団体客が
機内で飲んで騒いで世界のホテルを浴衣姿で闊歩してマナー違反をしていたし、
GW・お盆・年越年始のハイシーズン(ピーク)にご搭乗になるお客さまの
❝お金を払った分だけのサービスを受けたい❞
という心理とさほど変わりないと考えれば
愛すべきお客さまなんですよね😁
その体験を経なければCrewになったとは言えないかも❓❕
一言で言うと『修行』ですね。
ここで徳を積んでおけば不徳は相殺されるだろうと
広い視野を持って「人のためになること」を考えなければいけません。
Crewっていうのはメンバーに自己満足や自己顕示欲が強い人が
不幸を招くことを経験値で知っているんですよ。
(いわばトラブルメーカー)
そこにいる誰もが事件事故に巻き込まれないためにも
無私無欲で行うことで本当の徳を積もうとするのでしょう。
「化粧室で煙草を吸う人がいませんように」
「非常口ドアに手をかける人がいませんように」
Crewと現地を知っている在留邦人(駐在や留学生の方々)の
祈りが聞こえてきそうです🙏
移動する方々やお迎えする側の人々が
新型コロナウイルスの猛威にさらされませんように。
Skywards
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