2018年10月7日日曜日

【再雇用あるある】文言の呪縛

ANAAJX・JAL再雇用の募集が活発ですね~👏

「どうするの?」と同期から聞かれたり、
「先生、もう一度、復活しないんですか?」と聞かれたりで苦笑い。

JALwaysの前身、JAZ(ジャパンエアチャーター)で関係者採用から始まり
JALグループ・他社出身者と拡大され、コストカットに着目したANA
それに追随する形でグループから他社国際線出身者へと再雇用が一般化してきました。
スターフライヤースカイマークも再雇用は導入済みです。

2020の東京パラリンピックまで即戦力の経験者採用は続くでしょうね。
新卒・既卒を目指される方の採用数減になるのでは不安の声も聞こえますが、
専門職としてのキャリア形成にはよい兆しといえ、好ましいことです。


さてその現場はというと、グループ内であればさほど問題ではないのですが、
競合他社や外資系からの場合には少し戸惑いがあったりします。

経験者であっても採用されたエアラインで改めて室乗務員になるには
その会社の初期訓練を受けなければなりませんがここで最初の関門が。。

緊急事態を判別できるよう訓練を受け、危険を察知した場合には

「Head down! Head down!(頭を下げて、頭を下げて!)」
「Bend over! Stay down! (体をかがめて、動かないで!)」、
「Brace for impact! Heads down! Stay down! (身構えて! 頭は下! 席を立たないで!)」、
「Brace! Brace! Heads down! Grab your ankles! (構えて、構えて! 頭は下! 足首を握って!)」

などと叫びます。
この独自の文言(エール)がエアラインによって若干違うのです💧
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緊急着陸であっても着地まで時間の余裕がある場合は、
客室乗務員から乗客に向けて正しい姿勢のとり方を手短に説明。
また着地の直前に操縦室から予め決められた合図「Brace for impact. (構えて)」など
アナウンスまたはシートベルトサインを点滅させるなどサインが送られるので、
それを受けた客室乗務員は乗客に短い言葉で指示を出す。
飛行機が完全に停止するか緊急脱出の指示が出るまで続ける。
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これらは前社で初期訓練のみならず、定期救難訓練で毎年に徹底的に行うので
何の問題もありません。

ただ、各エアラインとも独自の文言(エール)を定めているので
初期訓練で叩き込まれた言葉が出てきてしまうんですよ~😓
とっさの場面が想定されているテストで
「誰がどこの出身か」わかってしまうくらいなんです😅

文言の呪縛だけでなく、用語も若干異なりますので注意しなければなりません。
定期救難訓練も呼び方が違って、さまざま。

SEP(Safety Emargency Procedure)
ART(Annual Reccurent Training)
DD(Ditching Drill)→ ディッチング
Emergency Training → エマ訓

同じことなんですけれどね💦

サービスでも使い慣れた言葉がギャレーやキャビンで出てしまって、
相手が「???」なんてことも((笑))

トランスファー組も同じく、早くなじまなくちゃ浮いちゃいますから
必死なんですよ~
外資系からトランスファーだったら、つい英語でコミュニケーションしちゃったり(笑)
個人的な経験から言うと、業務そのものは全く支障がなかったのですが
最初の数ヶ月はここが最難関だった気がします😝


というわけで、今回のJAL再雇用が日本航空インターナショナル出身者限定なのも
納得してしまいました。


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