2018年10月2日火曜日

『レディネス』の重要性

レディネスとは『心の準備』を意味します。


エアラインに就職・転職することによって、
何を実現しようとしているのかを決めることが重要です。
つまり何を目的にして就職活動をするのか、ということです。

新卒の場合、「JALに入社したい」「ANAに入社したい」という夢をお持ちの方は
隣の芝は青く見えるという言葉があるように、どこのエアラインに入社しても
自分の要求がすべて叶えられるという訳ではないことを
理解するところから始めなければなりません。

日本の就職活動では一律に、大学内で自己分析セミナーが催され、
自分のやりがいを感じられる仕事❞ ❝どんな仕事をしたいのか❞
ということを考えさせられます。
なぜなら企業側が面接で「入社したらなにをしたいですか?」という質問を
用意しているからです。
こうした流れから多くの人は
仕事に生きがいを見出すのだ❞ 仕事を通しての自己実現❞
をしなくてはいけないことだと刷り込まれています。

そうして「自己実現」を優先してしまうと、意識が自分に向きがちになります。
自分の❝これがしたい❞が仕事を進めるうえでの指針になってしまいます。
ボタンの掛け違えに気付かずそのまま突き進むと
「優先順位をはき違えている」と面接官に判断され、
最終的にお祈りを受け取ることになってしまうでしょう。


本来、仕事をする人に生きがいや働きがいを与えるために
職があるわけではありません。

社会が必要とするから、その仕事の成果を必要とする人がいるから、
企業が存在し社員に職があるわけです。

つまり、他人が求める目標や目的に沿って価値を提供する
そしてその対価をいただく。

これは働く上で外せない原則です。



現在お勤めであれば、転職理由の棚卸をなさってください。
今の環境下で自らの努力で変えることが出来ないか、
それはエアラインでなければ実現できないのかを考えてみましょう。
冷静に考えることで「CAとして働く友人がうらやましかったけれど、
自分の職場はこんなにも恵まれているんだ」と気がつくこともあるでしょう。
その場合には今の勤め先に残るという選択肢も出てくるかもしれません。


・ひと通りの仕事ができるようになり、自分のやりたいことが明確になってきた

・若いうちから責任と裁量ある仕事を任される職場にいきたい 

・(女性の)ライフワークバランスを考えて働きたい 

・年齢を考えると挑戦するには今しかない

など自分の中で転職の理由が整理された段階で、
ステップアップとして客室乗務員が最適かどうか検討し、行動に移します。


『他己実現』のために、
自分の中にある可能性を最大限に開発し実現していく

「私には客室乗務員の仕事しかない」などと狭めてしまうのではなく、
まずは上司やお客様さまといった他人を喜ばせたり、楽しませたりするために
自分を活かす、と考えてみましょう。
入社数年間は「私は客室乗務員になるためにこの仕事をやっている!」
などと思い詰めず(場合によっては乖離した状況に悩まされることも)、
目の前の仕事に全力を尽くすことをおすすめします。
そのほうが「仕事での自己実現」への近道となるでしょう。


ここ数年は既卒だけでなく新卒でも、自身の生き方や価値観が問われています。

Skywardsのレッスンでは「企業理念を実現するために自分を活かす」
視点を持っていただきます。
企業組織が「自己実現」すべき理想・目的を示したものが経営理念であり、
この理念を達成するために自分は何が貢献で出来るのか、
自分の得意なことを活かした事例から伝えるべきことを精査します。

エアラインの大きな目標・目的と個人の目指すものを重ね合わせ、
その理念を実現していくプロセスの中で自己実現を考えるようにするのです。


次はレッスンから『セッション』への昇華について書きますね。

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