2018年10月30日火曜日

ブルーオーシャン?レッドオーシャン?

青はANA、赤はJAL

そんなお話ではありません。

新卒・既卒に関わらず、「大手しか受けません」と限定的な受験で
成功を収めようとしている方々に耳の痛いお話をしたいと思います。

CA職への応募そのものは他の業種における超一流企業と異なり、
募集要項に合致さえすれば受験することができます。


問題はあなたという商品が売れるかどうかということ。



ブルーオーシャンとは「競合がいない市場でビジネスをする」のことで、
レッドオーシャンとは「血で血を洗う激しい戦いが繰り広げられている」
という意味から、ライバルが多くて競争の激しい既存市場のことを指します。


既存市場でオリジナルの商品であるために
購入を検討するために付加価値を明確にし
まず手に取ってもらえるかどうかが鍵


そのエアラインの求める価値観があなたの表現するものと相違ないか。
そのエアラインが求める美意識がご自身のレベルで通用するのかどうなのか。

商品をマーケットに出さなければどのようにアピールすべきか
売れ行きなどの立ち位置がわからないのです。


客観的に自分を見て評価できないものですから、
本命の前に外資系などの選考で現実を知らなければなりません。
特にそのエアラインのアイコン(象徴)たるポジションなのですから。
レッドオーシャンで熾烈な戦いをしているファイブスターに
あなたの妥協や甘えは許されませんよ。


ご自身を売れる商品に仕上げていくために
食生活(お肌)や歯並び、姿勢などの意識改革を!


次回は市場(マーケット)を知るための方法について
書き進めていきますね。


Skywards

2018年10月28日日曜日

コンテストの意義

『空港サービスのプロフェッショナルコンテスト』の記事をtwitterで共有しましたが、
これはJAL空港接客No.1を競うものです。

ここに登場する人物は圧倒的な回数の反復練習をしているということ。
覚悟はお持ちかとは思いますが、職業人でない学生の方には
想像を絶する世界かもしれません。


まずは入社後の研修で良質なインプットをし、
OJT含む実務で良質な経験と高速のP(Plan)D(Do)C(check)A(Action)の
サイクルを回しているのです。


未経験の領域ではその職に就くため、毎日、知識のシャワーを浴び続け、
素早く吸収しなければなりません。
たとえ新人であっても短期間で先輩社員と遜色ないレベルに
いち早く辿り着かなければなりません。
制服を着てお客さまの前に立ったなら、お客さまの期待に応えて当然ですし、
それができないのであれば制服を着る資格もないのです。

知っていることととできることは異なり、現場で体現できなければ
ただの足手まといになってしまいます。

「知識」と「技能」で考えてみればわかりやすいですよね。
スキルにまつわる情報を得て、知識を実践に結びつける方法を
自分自身で身につける必要があるのです。


大切なことは自分にとって難易度が高い、課題にチャレンジするには
学生時代もしくは社会人1・2年目で意識的に行動して良質な経験を重ねておくこと。

PDCAサイクルを高速で回転させるには、
毎日起こった事柄の振り返りを欠かさず行うこと。


なぜなら入社試験で❝強み❞にしていたことが、
ものの一瞬で役に立たなくことがあるからです。
AI時代にあって、仕事を奪われることも考えられるからです。

現役GSも、うかうかしてはいられないのです。

切磋琢磨する一員となれるように、
いつでも必要とされる人になるために、
今日を大切にしていきましょう。


Skywards

2018年10月7日日曜日

【再雇用あるある】文言の呪縛

ANAAJX・JAL再雇用の募集が活発ですね~👏

「どうするの?」と同期から聞かれたり、
「先生、もう一度、復活しないんですか?」と聞かれたりで苦笑い。

JALwaysの前身、JAZ(ジャパンエアチャーター)で関係者採用から始まり
JALグループ・他社出身者と拡大され、コストカットに着目したANA
それに追随する形でグループから他社国際線出身者へと再雇用が一般化してきました。
スターフライヤースカイマークも再雇用は導入済みです。

2020の東京パラリンピックまで即戦力の経験者採用は続くでしょうね。
新卒・既卒を目指される方の採用数減になるのでは不安の声も聞こえますが、
専門職としてのキャリア形成にはよい兆しといえ、好ましいことです。


さてその現場はというと、グループ内であればさほど問題ではないのですが、
競合他社や外資系からの場合には少し戸惑いがあったりします。

経験者であっても採用されたエアラインで改めて室乗務員になるには
その会社の初期訓練を受けなければなりませんがここで最初の関門が。。

緊急事態を判別できるよう訓練を受け、危険を察知した場合には

「Head down! Head down!(頭を下げて、頭を下げて!)」
「Bend over! Stay down! (体をかがめて、動かないで!)」、
「Brace for impact! Heads down! Stay down! (身構えて! 頭は下! 席を立たないで!)」、
「Brace! Brace! Heads down! Grab your ankles! (構えて、構えて! 頭は下! 足首を握って!)」

などと叫びます。
この独自の文言(エール)がエアラインによって若干違うのです💧
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
緊急着陸であっても着地まで時間の余裕がある場合は、
客室乗務員から乗客に向けて正しい姿勢のとり方を手短に説明。
また着地の直前に操縦室から予め決められた合図「Brace for impact. (構えて)」など
アナウンスまたはシートベルトサインを点滅させるなどサインが送られるので、
それを受けた客室乗務員は乗客に短い言葉で指示を出す。
飛行機が完全に停止するか緊急脱出の指示が出るまで続ける。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------

これらは前社で初期訓練のみならず、定期救難訓練で毎年に徹底的に行うので
何の問題もありません。

ただ、各エアラインとも独自の文言(エール)を定めているので
初期訓練で叩き込まれた言葉が出てきてしまうんですよ~😓
とっさの場面が想定されているテストで
「誰がどこの出身か」わかってしまうくらいなんです😅

文言の呪縛だけでなく、用語も若干異なりますので注意しなければなりません。
定期救難訓練も呼び方が違って、さまざま。

SEP(Safety Emargency Procedure)
ART(Annual Reccurent Training)
DD(Ditching Drill)→ ディッチング
Emergency Training → エマ訓

同じことなんですけれどね💦

サービスでも使い慣れた言葉がギャレーやキャビンで出てしまって、
相手が「???」なんてことも((笑))

トランスファー組も同じく、早くなじまなくちゃ浮いちゃいますから
必死なんですよ~
外資系からトランスファーだったら、つい英語でコミュニケーションしちゃったり(笑)
個人的な経験から言うと、業務そのものは全く支障がなかったのですが
最初の数ヶ月はここが最難関だった気がします😝


というわけで、今回のJAL再雇用が日本航空インターナショナル出身者限定なのも
納得してしまいました。


2018年10月5日金曜日

外資系の募集あれこれ

twitterでもつぶやいておりますが、一般の方より早く募集の予測をし、
対策を立てています。

元スクール生である現役Crewとは密に連絡を取っていますし、
情報を入れてくれることが多いのです。
そうやって次の人への恩送りをしてくださるのはうれしい限り😍


「日本人が足りていません」
「募集がかりそうです」

噂レベルのものもあれば

「採用案内(社内文書)がありました」
「内部で声掛けをするように言われています」

などと外資系、特に少人数のみ補てんでは「紹介」による採用となり
公にならないこともあります。
よぼど信頼できる人材でないと、なにかあったとき紹介者が困るので
慎重にしなければならないですが。。

情報源の現役Crewに迷惑を掛ける訳にもいかないので、
全てつぶやくことが難しいこともご理解くださいませ。


blogをご覧の方々には各種書類の準備、
お肌や体の調子を整えておかれることをおすすめします。


いずれにしても募集はありますよ🙋


2018年10月4日木曜日

機内アナウンス 失敗 編 その①

ツボに入って笑いが止まらなくなった話し😆


日本人が数名乗務する便では当日のRoadやAssainで
PA(機内アナウンス)の担当を決めるのが一般的。

エアラインによってはEY(エコノミー)のCrew数が多いことから、
EYのJuniorが担当する❝しきたり❞があったりします😵


満席のLAXロサンゼルス国際空港)

自分のBatch(期)より新しい日本人(後輩)がいたことから、
必要に応じてフォローする準備をしていました。
例えばPA担当者がRest(休憩)に入るときに、交代する役目です。

突然の揺れがあったときに着席を促すアナウンスをCaptainが行います。
間髪入れずに日本語アナウンスしなければならないのですが、
代役をお願いすることでPA担当者がきちんと休めるようにしておくのです。


いつものように何事もなく無事にLAXにLandingしました。
TerminalまでのTaxing(地上走行中)は微笑みながらも
異常がないか神経を研ぎ澄ましています。

「Ladies and Gentlemen. We have  landed at Los Angeles International Airport. ・・・
Thank you for flying with us and have a plesent day. 」

Farwellのあとは少し余裕が生まれます。
LAXでは駐機場が狭いため、Toing Car(牽引車)にて駐機場に移動しますので、
お客さまには引き続きご着席いただきながら降機をお待ちいただきます。

「機内に閉じ込められている」と感じさせないように、
Door Side(Jump Seat)のお客さまと現地で何をなさるのか、
おすすめの場所など会話していた時のこと。
「We have reached the gate and waiting for another aircraft to push back.
In order to ensure of the aircraft during parking it will stop several times.

ああ、混雑してるんだ~。
お客さまが立ち上がってケガをしないようにしなきゃ、なんて思っていたら

「現在、使用予定の駐輪場に別の出発便が・・・」



駐輪場って言った、いま


一呼吸おいてから、お客さまと顔を見合わせたあと
笑いが止まらなくなってしまってしまいました😂😂





ただそのあとが、、、

そのアナウンスをした後輩はEY最後方のJump Seat(Crewの席)。
お客さまの背中を見ながらお見送りだけど、こちらは中央部。。

日本人のお客さまに「ありがとうございました。お気をつけて」とニッコリすると、
「自転車には乗っていませんよ~(笑)」
「駐輪場じゃないですよね~(笑)」とニヤリと返される💧

自分じゃないんですけど💭とは言えないので、
「申し訳ございません。言い間違えたようで。。。」と返答するのが精一杯。

Crew全員が降機したあと、
「〇〇ちゃん、駐機場を駐輪場て言ってたよ~」
と伝えると本人は全く気づいておらず、キョトンとしていました。
「えーっっっつ」っていう反応を期待しても、そもそも自覚がないんですよ。。
言い間違えるって、そういうことです💬



個人的に面白かったから構わないんですけれどねーーー😗


2018年10月2日火曜日

在り方を考える『セッション』

短期間で複数のエアラインに合格するスクール生の場合は
レッスンの域を超えて『セッション』になっていきます。

外資系の難関エアラインともなれば、矢継ぎ早に質問されるので
人となりが露(あらわ)になるんですよね。

ごまかしきれない。。


だからこその「在り方の変革」個人サポートです。

「在り方」とは、心の前提や、思考や感情のパターン、
自己認識や世界認識、理性と感性のバランス、
受容力・共感力、意志や決断力など。
あらゆる「心のはたらき」そのもののことであり、
あなたという人間の土台となる領域のことです。
見えない次元でありながら、私たちはこの「在り方」を根拠に行動しています。

その行動が現実を作り、その連なりが人生となるわけです。

・前に進みたいからこそ「在り方」から整える
・人生のステージを変えたいからこそ「在り方」の次元を上げる
・大きなミッションを実現したいからこそ「在り方」を深める


共感してくれるスクール生には、レッスンよりフィットするのです。
タイプとしては、
・心のバイアスを解きたい
・無意識の制限(枠)を外したい
・これまでの限界を超えて飛躍したい
・人生変える思い切った決断をしたい
・漠然とした感覚よりも、腑に落ちたい

など、追求型ともいえるかな。



「自分に当てはまるな」など、興味がおありでしたらご連絡くださいませ。
いきなり『セッション』になることはありませんのでご安心を。

「面接では自由に、解放された状態で臨めた」との声もいただいています。

KLMへの転職希望の方々、時間調整をしておりますので
しばらくお待ちくださいませ。



『レディネス』の重要性

レディネスとは『心の準備』を意味します。


エアラインに就職・転職することによって、
何を実現しようとしているのかを決めることが重要です。
つまり何を目的にして就職活動をするのか、ということです。

新卒の場合、「JALに入社したい」「ANAに入社したい」という夢をお持ちの方は
隣の芝は青く見えるという言葉があるように、どこのエアラインに入社しても
自分の要求がすべて叶えられるという訳ではないことを
理解するところから始めなければなりません。

日本の就職活動では一律に、大学内で自己分析セミナーが催され、
自分のやりがいを感じられる仕事❞ ❝どんな仕事をしたいのか❞
ということを考えさせられます。
なぜなら企業側が面接で「入社したらなにをしたいですか?」という質問を
用意しているからです。
こうした流れから多くの人は
仕事に生きがいを見出すのだ❞ 仕事を通しての自己実現❞
をしなくてはいけないことだと刷り込まれています。

そうして「自己実現」を優先してしまうと、意識が自分に向きがちになります。
自分の❝これがしたい❞が仕事を進めるうえでの指針になってしまいます。
ボタンの掛け違えに気付かずそのまま突き進むと
「優先順位をはき違えている」と面接官に判断され、
最終的にお祈りを受け取ることになってしまうでしょう。


本来、仕事をする人に生きがいや働きがいを与えるために
職があるわけではありません。

社会が必要とするから、その仕事の成果を必要とする人がいるから、
企業が存在し社員に職があるわけです。

つまり、他人が求める目標や目的に沿って価値を提供する
そしてその対価をいただく。

これは働く上で外せない原則です。



現在お勤めであれば、転職理由の棚卸をなさってください。
今の環境下で自らの努力で変えることが出来ないか、
それはエアラインでなければ実現できないのかを考えてみましょう。
冷静に考えることで「CAとして働く友人がうらやましかったけれど、
自分の職場はこんなにも恵まれているんだ」と気がつくこともあるでしょう。
その場合には今の勤め先に残るという選択肢も出てくるかもしれません。


・ひと通りの仕事ができるようになり、自分のやりたいことが明確になってきた

・若いうちから責任と裁量ある仕事を任される職場にいきたい 

・(女性の)ライフワークバランスを考えて働きたい 

・年齢を考えると挑戦するには今しかない

など自分の中で転職の理由が整理された段階で、
ステップアップとして客室乗務員が最適かどうか検討し、行動に移します。


『他己実現』のために、
自分の中にある可能性を最大限に開発し実現していく

「私には客室乗務員の仕事しかない」などと狭めてしまうのではなく、
まずは上司やお客様さまといった他人を喜ばせたり、楽しませたりするために
自分を活かす、と考えてみましょう。
入社数年間は「私は客室乗務員になるためにこの仕事をやっている!」
などと思い詰めず(場合によっては乖離した状況に悩まされることも)、
目の前の仕事に全力を尽くすことをおすすめします。
そのほうが「仕事での自己実現」への近道となるでしょう。


ここ数年は既卒だけでなく新卒でも、自身の生き方や価値観が問われています。

Skywardsのレッスンでは「企業理念を実現するために自分を活かす」
視点を持っていただきます。
企業組織が「自己実現」すべき理想・目的を示したものが経営理念であり、
この理念を達成するために自分は何が貢献で出来るのか、
自分の得意なことを活かした事例から伝えるべきことを精査します。

エアラインの大きな目標・目的と個人の目指すものを重ね合わせ、
その理念を実現していくプロセスの中で自己実現を考えるようにするのです。


次はレッスンから『セッション』への昇華について書きますね。

2018年10月1日月曜日

変化へのモメンタム

スクール生からは続々と近況報告が入りますが、
レッスンそのものではあまり長く付き合いをすることはありません。
(時間ではなく期間のことです)
意を決してご連絡くださっているので、目的・目標が明確なんですよね。
ご本人に勢い(エネルギー)があるので、
テンポよく進めることに合意し、面接日を迎えます。
そのようなわけで、結果も良好といったところです。

過去、大学キャリアコンサルタントとして多くの学生をサポートしてきましたが、
カウンセリングやコーチングにおいて、効果が上がりにくい方がいらっしゃいました。

一般的に、その傾向には次のようなものが挙げられます。

・ 答えを与えてもらえると期待している 
・ 自身に対する質問に答えようとしない(直接的に拒否する・間接的に話をそらす) 
・ 環境や状況の説明に終始し、自らについては語ろうとしない
・ ゴールを決めようとしない (長期サポートを希望する)
・ 約束したことを実行に移さない (どこか他人事)
・ (うまくいかないとき)いろいろな理由をあげて時間をとろうとしない

能力が低いわけではなく、レディネス』レベルが低い状態にあり、
「あの会社に入社できるだろうか」 
「自分は、面接官にどう思われているのだろうか」 
「自分は正しく評価されているのだろうか」 
「社会人になる自信がない」
自分の中にある不安と向き合わず自分を無条件に受け止める人を探しているため
一筋縄いかないことが多かったです。
頭ではわかってはいるけれど、心のどこかで変化を嫌ってしまう矛盾ですよね。

『レディネス』は、常に低い人、高い人がいるということではなく
ひとりの人物の中でも、高い状態と低い状態を、揺れ動くのです。 
実は、このような反応は、誰にでも起こる可能性のあるものです。
このようにマニュアルのようにはスムーズに進まないことがほとんどなため、
個別に、少人数のみ受け入れレッスンを行っています。
(状況によりお断りすることもあります)

まずは『レディネス』レベルを高めていくのがレッスンで、
そのプロセス自体がコーチングの一部になっています。

次回は自分の行動を加速化させる『レディネス』について書きますね。