今週も新卒の方から内定報告がありましたが、
そろそろひと段落といった状況でしょうか💙
外資系にも挑戦していこうと気持ちを切り替えていらっしゃる方、
何も変えないで立ち向かうのは無謀かもしれません。。
外資系エアラインと一口に言っても独自のカラーがあります👱👲👳
語学力や海外経験に目が向きがちですが、
どのような人材を求めているのかというのは個別に研究が必要でしょう。
知っておいて欲しいのは日本人客室乗務員を採用することは
決して安い買い物ではないということ💰
それは物価の高い日本ベースは本国ベースより賃金が高い場合が多く、
また本国ベースであってもその国に外国人雇用問題(自国民の雇用を守る)があっても
採用されるほどですから、その期待値も高くて当然でしょう。
エアラインによって多少異なりますが、日本人客室乗務員を採用しているのは
日本人乗客と外国人乗務員との意思疎通、外国人旅行者と日本の架け橋になるためです。
特に言葉の問題が大きく、外国語が得意ではない日本人旅客にとって
日本語が通じないのは不安要素となります。
外国のエアラインを利用することは勇気がいることと言う人も少なくありません。
そのような日本人乗客にとって機内で日本人を見掛けると、頼りになる存在なのです。
実際には一機における日本人客室乗務員の数は限られているため、
すべての日本人乗客へのサービスを担当できるわけではありません。
そのため、お客さまと外国人客室乗務員とのやりとりで生じたすれ違いを
通訳することが多くあります。
ただし、英語やほかの言語を正確に日本語に置き換える通訳者ではなく
接遇者であるということを忘れてはなりません。
日本人乗客の主張を外国人の同僚に明確に伝えなければなりませんし、
外国人の同僚の主張を、日本人乗客にわかりやすく説明を加えなければなりません。
言葉だけでなく文化や習慣、宗教も異なるため、その溝を埋める工夫が必要なのです。
しかもこのような助けを必要とされるのはご年配、ご高齢の方々が多いわけです。
面接ではこういった観点から年配者に受け入れられる適性が確認されます。
それは敬語であったり、立ち居振る舞いであったり、
年配者特有の心理や傾向を理解し、言葉にならない要望を汲み取り
対処できることも含みます。
年配者特有の心理や傾向を理解し、言葉にならない要望を汲み取り
対処できることも含みます。
それはトラブルが生じた時だけでなく、日本的なきめ細やかな対応に慣れていて
手厚くもてなしてもらいたいという潜在的な欲求があるからです。
日本人にしかわからない独特の部分で、
「日本人は言葉の問題以前に自分の考えを言おうとしない」
「日本人は何を考えているのかわからない、なぜ急に怒り出すのか」
など外国人客室乗務員にとっては普段はおとなしい日本人が豹変することに
驚きをもつようです。
『日本人の美徳や道徳心』が賞賛される機会も増えてきたとはいえ、
感覚的に理解できるのは日本人だということでしょう。
実際にこのような行き違いをはじめクレーム対応からその処理に至るまで、
個々で解決することを任せられています。
もちろん大きな事象については勝手な判断はできませんので、
客室責任者に相談(指示を仰ぐというよりは自ら調整をお願いする)をして
解決に奔走するのです。
ああしろ、こうしろという要求をして相手のプライドを傷つけてしまったり、
英語表現が未熟だと誤解を招いてしまうこともあります。
あくまでもその国を代表するエアラインに勤めているのですから、
日本人的価値観を押し付けるだけでは孤立してしまうこともあるでしょう。
どのような状況でも自分の立場をわきまえて、なお、
言葉を駆使して自己主張をできる能力が必要だということです。
絶対的な正解がないだけに引き出しを多く持っていることが求められ、
採用試験でロールプレイングの質疑があるのは受験者の成熟度を確認するためです。
個人主義・自由度が高い外資系エアラインにといっても
日本人社会は形成されていますので、日本支社・空港スタッフの方々、
日本人客室乗務員の先輩方に迷惑を掛けない節度ある行動も不可欠でしょう。
海外ベースの募集では「その国で暮らして働いていけるか」バイタリティーを
問われると同時に「日本人らしさを維持していくにはどのような努力をするのか」
などと言う質問がなされることからもおわりいただけるでしょう。
面接でも何を求められているのかを察知し、自分なりの答えを伝えることが大切です。
そのエアラインの一員として乗務することはもちろん、
日本人としての役割を果たせるように心構えをしておきたいですね。
世界は皆さんが思っているより広いですし、
日本人の繊細さは高く評価されていますよ🌏