「英語ができると就職に有利かどうか」
という趣旨の質問を語学系の単科大学学生から受けます。
「語学力はないよりあったほうがいいけれど、
採用の決め手にはなりませんよ」
当たり前のことを伝えるのですが、❝安心材料❞が欲しい学生には
納得のいかない様子。
語学を専門的に学んでいる自負もあるのでしょう。
逆に聞きたい。
「ではこの大学のCA志望者が全員、内定を得られますか?」と。
実際に国内大手に採用される人の大半はTOEIC600~730に分布していますが、
留学経験だけでなく、海外旅行に行ったことすらない。
いわゆる語学大学の学生がESに書き、
面接で話す❝鉄板❞の内容がない人も多いのです。
例えば、数年前にJALに内定した元スクール生のXさんの場合は
練りに練って面接に臨んでもらいました。
TOIEC850点のNHKラジオ英会話だけで身につけた方であったので、
「中学1年生から大学3年生までの9年間、一日も休まず聞いた」
「放送時間に聞けなくても、ストリーミングを活用して勉強した」
と点数でない部分を述べる訳です。
これを採用担当者が『個性的』だと感じ、興味をもって質問を重ねます。
なぜなら、一つのことを粘り強くやり遂げる❝意思がある❞ことこそ
価値があると知っているから。
継続力や忍耐力を高く評価され、結果、採用したい人物という判断が下るのです。
英語ができても仕事ができない人は存在します。
海外にばかり憧れて、地道な努力ができない人などは
入社してから役に立たない人になる危険性をはらんでいるということ。
「TOIEC900なのに落ちた・・・」
「英会話面接は余裕だったのに」
大学受験のように何点取れば合格、といった感覚で就職活動をしている人は
きちんと振り返らないと、後で付けが回ってくるような気がしてなりません。
何をどのように学んだのか、
バックグラウンドにある人間性が見えなければ、
最終面接で残念な結果になっても
不思議ではないのです。
我が社でCA職をやっていけるか、しっかり会社を支える人物になってくれるか、
社内の人間と上手くやっていけるか、を見ているのです。
優秀な社員にはあとから身につけてもらうという手段もありますしね。
手っ取り早く英語だけ身につけてもうまくはいきませんよ。
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