2020年8月21日金曜日

輸送機関として

Twitterでは短く呟いたことをこちらでも少し。


34月はCOVIT-19感染拡大を受けた各国の空港閉鎖措置などで

日本発着の国際便の運航が縮小したことによる混乱がありましたが、

カタール航空が近隣諸国やアフリカの邦人帰国の生命線として活躍しました。

 

2月は中国便運休により日本経由でアフリカ大陸から

中国籍の方々が大移動していたということは以前のblog記事に書きました。

旅客輸送だけでなく、貨物便や貨物のみを搭載した旅客機を運航して

必要物資の輸送を継続するなどサービス拡大していたそうです。

それが落ち着いた7月以降は離職する者が母国に帰る姿が多くなったと聞きました。


エコノミークラス(EY)だけでなくビジネスクラス(C)の利用が可能なこともあって

有償座席利用率が低い中、空席でないということはそういうことなんですよね。

  

先に記述したアフリカ諸国に居を構えていた日本人の方々には

急ぎ帰国便に飛び乗って後処理が出来ずじまいだと嘆いていらっしゃったことでしょう。

突然の出来事に誰もが戸惑い、その時々で最善を尽くしているのだと思います。


大よそすべての離職者は

「この数年、本当に楽しかった」

「よい経験ができた」

そんな風に話しているそうなので、それが真実なんだろうと感じました。




「またどこかで会いましょう!」


この言葉とともに、わたしたちもそれぞれ現実を生きなければなりませんね。



Skywards

2020年8月13日木曜日

コロナ禍の入社・訓練状況 その後②

昨日は8月12日。

毎年お盆の時期であり多くの航空関係者には死者の霊を慰めることは難しく、

行きかう旅客に無事を祈ることしかできなかったりします。

今年は事情が異なりフライトそのものがなかったり、時間的余裕もあって、

立ち止まって空の安全についてじっくりと考えたとの声を耳にしました。

もちろんフライト毎にブリーフィングがあり、安全に妥協しないよう

確認し合っているのですが日常に溶け込んでしまうこともあるのです。


TJD-1・5・6・8と訓練を終えた元スクール生も

訓練中のTJD-9・10の元スクール生も、社員になって初めて迎えた日。

安全啓発センタ―が教えてくれるものは沢山あれど

35年前の出来事を被害者側であれ加害者側であれ、

経験した人ほど簡単にそれを口にはできない。

それほど誰もが傷ついたのですよ・・・


だからこそ絶対に忘れてはいけないことなのだと

胸に刻むということをしてほしいと願ってやみません。


「二度と繰り返さない」安全の誓い


今でも新入社員が遺品を前に倒れてしまったり、

一般の中には気分が優れないと退室される方もいらっしゃりするので

行かれるのであれば無理されずお過ごしになればと思います。

※現在は予約を受け付けていません


現役の時はこの日に乗務する機会に恵まれました。

何事もなく目的地に到着できたことに、いつも以上に、

感謝の気持ちを感じたものです。

コロナ禍では毎週のようにプロシージャ―が変わって

ラインアウトしたばかりの新人には過酷ですが

日々の業務を作業にしないように努めてもらいたいと

応援メールを送っています。


その後、訓練は滞りなく進んでいるとのことです。

新しいスクール生を迎え先輩からのメッセージをお伝えするところです。

志望者の皆さんも罹患しないようにうがい手洗いの徹底をし、

心身ともに健康なままで次の採用に挑戦できるよう

少しずつ前に進みましょう。



Skywards